VOL48 後悔先に立たず 発行2000/10/10

引越しで運用パソコンが一台立ち上がらなくなってしまった。スキャナとかCD-Rなどの雑事に使う共用マシンとして安いDOS/Vマシンを同僚が見つけて購入していた物だった。まだ購入して一年も経たないのだが、電源SWが壊れたのか、あるいは追加したHDDのラッシュ電流で電源自体が壊れたのか、いろいろ調べたが電源ファンが回らないこともあって、まずは電源のみを交換しようということにした。さしあたって運用していた業務の移行や、HDDの必要なものの複写が必要だった。同じブースに置いてあるデバッグ用のNTマシンに移管することにした。

先日、ノートパソコンの換装を実施したときに購入したUSB接続でのIDE-HDDケースというものが一台浮いていたのでこれを利用して今後、こうしたマシンリカバリーのベース環境を共通マシンで構築しておくことはよいだろうと考えたのだが、デバッグ用のNTマシンには、USBはあるものの、NT4.0ではUSBは認識されていないのだった。まず、このマシンをWINDOWS2000に移行させることが必要だった。デバッグ環境として必要なソフトの稼動にはWINDOWS2000で困ることはなかった。マシンにアップデートCD-ROMを設定して開始したところ、OSの更新に午前中を費やした。

WINDOWS2000への更新が完了した。外付けのHDDケースに問題のハードディスクを接続したところうまく認識をしない。違うデバイスのように振舞う。必要なデバイスドライバが古かったのかとネットから探索するがどうもしっくりしない。この組み合わせは同様なものがあってうまくいっていたので余計に悩んだ。しばらく思いを巡らしてIDEのドライブ設定を確認してみた。スレーブ設定になっていたのだ。マスター設定しかサポートしないのだろうと当りをつけて設定したところ無事動作した。これでバックアップが出来た。

スキャナのドライバとCD-Rライタのソフトの更新を始めたところ、CD-Rのソフトはアップデートが必要なことが判明して帰宅途上でビックカメラによることになった。スキャナはメーカーのサイトで配布していたのでこれは問題がなかった。SCSI接続をして動作確認を完了した。合わせて、WINDOWS2000でのSCSI接続の確認も出来た。今まで使っていなかったカードなので将来に向けてセットはしていたのだが・・・。渋谷の店で無事バージョンアップのソフトを購入できた。

翌日、購入したアップデートCD-RソフトのセットをしてCD-Rライティングソフトをインストール開始して、バージョンアップも行った。早稲田の会社のソフトは無事WINDOWS2000で動作するようになったのだが、問題のCD-Rが今度は認識されない。電源投入時点でのSCSIカードに含まれるユーティリティを動かしてみると認識に問題はないようだった。しかし、通常の立ち上げを行うとタイムアウトのメッセージが読み取れた。

CD-Rに問題ありと判断して、CD-Rのメーカーのサイトから情報を探した。ULTRA-SCSIを選択した場合に認識されにくいという情報が提起されていた。これにはファームウェアのバージョンアップが必要だということだったので、バージョンアップユーティリティをネットから入手した。このソフトを動作させるには、別のSCSI環境が必要である。会社のマシンに接続されているSCSIはすべてULTRAなのである。また、自宅にドライブ持ち帰りで設定するしかないとあきらめて、自席に戻った。

帰り際に自席のノートPCを見て先日の米国出張でセットしたUSB-SCSIケーブルを思い出した。これならば速度も遅いはずなので通常のSCSI程度の速度しか出ないので大丈夫だということで確認した。この環境をつかってドライブのファームウェア更新を行った。すると共通マシンでの認識も問題がなくなり、すべての業務が移管できた。動作確認のついでに依頼されていたCD-Rの作成とラベルプリントを同時に実行させて無事メディアとカラーラベルの双方を作成完了した。ようやく、これで修理の一時対応が出来るようになったのである・・・・・。

時間的に高くついた修理だった。

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