トンマッコルへようこそ

休日の朝の回の予約を入れて、川崎まで出かけてきた。距離的には遠いのだが、時間的には近いような気がするのは地理的な問題と言えるかもしれない。最寄の京急の駅から出かけるには、ちょっとみなとみらいの109は離れていて、川崎のDICEは近いといえるのだ。まぁ、そんなことはおいておいて何しろ夫婦で出かけると一人1000円という費用で見られるので共通の楽しみと認識される分野の映画の鑑賞にはもってこいということである。

さて、最近我が家では、韓流映画の人気が高いといえるのだが、昨年のバタバタ人が死ぬシーンで始まった宮廷女官チャングムが我が家にとってはマイブームのはじまりだったといえるだろう。以来、ビデオを借りてきたりネットで借りてみたりといった次第である。今回のトンマッコルは会社の同僚から試写会の招待券をもらったりしていたのだが生憎と出張と重なり断念したりしていたので、映画の封切りに合わせて楽しみにしていたものであった。

さて、トンマッコルは、朝鮮戦争当時のファンタジーとして作られています。南北に分断された戦争の中で、まったく戦争が起こっていることなど知らない自給自足で暮らしている平和な村に南北戦争の兵士が迷い込んでしまうことから始まります。連合軍の大尉も出てきますし、 導入部ではチャングムと同様に人が死ぬ死ぬというのは韓国スタイルなのでしょうか。南北の分断された戦いの意義を問うまでもなく、日々の暮らしに十分食足りている人たちは桃源郷のようなものでもあったのでしょう。

武器を介して一触即発のシーンが桃源郷にもたらされますが、風雨の中で何を怒られているのかわからないといった印象の桃源郷の人々を巻き込んでの騒動は次第に桃源郷が毒を抜いてしまうようでした。最後に残されていた唯一の武器だった手りゅう弾が不発・・・と思わせて村の蔵を爆発させて一気にとうもろこしがポップコーンとして開花して降り注ぐシーンから、完璧にファンタジーとしてのペースが始まります。人間食足りてなんぼです。足りないが故に争いが起こり理由をこねくり回していくのでしょう。

何度か見返したい映画です。

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