原理に遡って

スピーカーの試聴会に行ってきました、日本橋の会場は手作りの雰囲気でしたが、製品はなかなかしっかりとした音を聞かせてもらいました。ユニットとして採用されていたものは、国産のこだわりメーカーの品物でしたが、実際に聞かせていただいたCDからは豊かな音楽性豊かなものが広がってきました。12センチのフルレンジスピーカということでしたが、エクスポーネンシャルホーンのエンクロージャーとの相性もばっちりでした。2時間あまりいろいろと聞き比べなどをさせていただいて、ぜひ自宅にも置きたいなと思ったしだいです。

このスピーカーはコーン駆動部の磁界の流れに着目した原理レベルでの最適解を探してたどり着いたというものでしたが、実際に聴かせていただいた様々な楽器は我が家の好みのものとして納得出来るものでした。磁気歪み率0.25%という内容がどれほどの意味をもつのかは専門外なので分かりませんが、ぜひ一度聞いていただきたいものです。フルレンジスピーカーの口径は12cmなのですが実際に聴かせていただいたエンクロージャーは口径20cm対応のものでした。

さて、この試聴会は新潟のベンチャーということで新潟県のアンテナショップのような位置づけの会場で行われていました。実際に会場にいたのは、ほとんどがリタイヤ族の団塊の世代といった趣で、オーディオという趣味が、世の中からはなくなってしまっているような状況にみえました。こうなったのはiPodのせいなのかどうかはわかりませんが、よい音を聞く習慣が無くなってしまったからなのでしょうか。 素直に作られたホーンと、素直に作られたスピーカの組み合わせで聞いたチェンバロの響きも弦楽器も忘れられないものでした。

これとは対照的なものかも知れませんが、やはりバックロードホーンのミニチュア版でアクリル仕立てのものがiPodと真空管アンプの組み合わせで置いてありました。スピーカーは8センチ口径のものでしたが、ボーカルを聴くには素晴らしい音像低位と艶っぽさを再現していました。こちらも手元にほしいものでした。こちらのユニットは台湾製ということで価格も先のユニットの2%程度のものなのですが、素敵な音を出してくれていました。

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