VOL108 煩悩はここで打ち止めか 発行2001/6/14

サービスインしたFOMA端末のニュースを帰国する機内でみていた。普及機とカードの二機種が対象となっている。ウルトラマンの見れる高級機のサービスはまだらしい。大丈夫だろうかと思うことも憚られるこのごろである。組織変更が各社で行われている時期でもあり各社のトップが状況をどのように考えている目安だ。

先週発売されたTech Beingの霊験はまだ不明だが、この状況を正しく認識している意識あるエンジニアの出現を期待はしている。あまりにも若い技術者の卵の育成を出来る会社ではないが伸びたがっている優れている技術者であれば年齢を問わないというのも事実かも知れない。いずれにしても英語がネックになる人は無理だ。

先日、知人にも紹介していた英語耳という訓練CDの存在は少しは朗報になるのだと思う。聞けなければ始まらないからだ、このCDを聞くとかなり倍音強調したような内容と専用のヘッドホンでの訓練はかなり耳につく印象がある。実際には、既に二年の経験を通じているので、訓練CDの効果のほどは自覚はしていないのだが。

まる五週間の入社時期を米国本社で生活してきた中で自分の意識が目覚めてきたのかだんだん聞こえてきたという経験はある。きっとこうした感覚を日本にいても、持つことが出来るのであれば素晴らしいことだろう。自分に不足している、単語力の育成は新聞などの読解で補っていくことになるだろう。

実際、毎日の英語メールでは、互いのパターンが限られていたり米国メンバー達のスペルミスもよくあるからである。日本人は、カナ入力などで大変なのに彼らは、asciiの範囲しかないのに情けないように思うときもある。スペルチェック位は必ずかけて欲しいものなのだが。私の怪しげな英語に困惑もしているだろうが。

地方技術者の方が優れている印象を持つのは仕事に恵まれていない性だろうか。仕事に不自由しない都会の技術者が自立していない印象が強い傾向があるように感じる時もある。実際、知人の学校の先生などと話していても地方からの企業への求人は大変らしい。よい企業が地元に増えて欲しいというのは事実だろう。

都会に本拠を置く、最近仮想マシンで鼻息の荒い会社の実体もそうした優秀な関連企業の下支えがあってのことなのだ。インターネットの時代でエクストラネットも含めて開発を分散体制で進められるようだ。とはいえ、開発環境も含めたドキュメントなどが英語であることを厭わないのは地方ベンチャーのほうだ。

岡山に本拠を置く、日本語処理の会社の研究所には初芝時代の友人もいる。携帯での日本語処理もようやくDOSからWINDOWSクラスの機能を必要としてきたプラットホーム推進をしている立場からするとこうした識者との共同作業を通じて仕上げていく事も必要なのである。JRにもマイレッジが付かないものか。

通信プロトコルはIPV6とIPV4の共存の時代に突入を始めていて基礎研究から実用化での楽しみを行う事が出来る時期でもある。今サンディエゴでは、HDRの試験運用が為されていてHDRアダプターを利用している仲間が増えた。実際には通常のLAN接続でアダプターとコネクションするだけだ。快適な環境だ。

快適な環境を日本のモバイルニーズに適用していく上では上位層の技術としての、IPV6によるIPアドレスの確保が必要なのだ。全てのコンテンツがまだV6として揃っているわけでもないのだが。V4との接続にトンネリングすることも必要だろうしそうしたインフラ側での技術も含めてキャッチアップが必要だ。

Javaの本格化もこれからは環境も含めた取り組みがテーマになりそうだ。ETMも含めたインタフェースの平準化と共に中を飛び交うデバッギングインタフェースの高度化か進み、Javaのデバッガとネイティブデバッガとが並存するのが、来年求められている姿でもある。こうした環境を引っ張っていたりもする。

友人が、FOMAのモニターに当選した。実際にはデータカードタイプのものだ、実際に使っているのを見せてもらった。アンテナバーが不安定で通信状況も不安定だ。実際にインターネットからのファイル転送などを試みると息をするように三秒と持たない。とはいってもさすがにI-MODEよりは高速だ二倍の速度は出るようだ。

知人が転職していった鷹山が方針変更をしてUMTSに主眼を移すという。背景に何があるのか判らないが、まだまだ試験サービスのグレードも不十分だというのが印象である。秋までには十分な試験サービスに突入してもらいたいものだと思う。そうした花形として期待されているカメラ内蔵の端末に登場してもらいたいものだ。

モデムチップとしての位置付けで始まったQUAD社のチップにも期待されている内容がPDCでの結果を受けて多様なものをサポートする必要が求められ今変身を遂げようとしている。幾つかの取り組みはまさに先進的な物であり、今まで以上に多様な人材やベンチャーとの協業が必要だ。

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