VOL160 ブロードバンドを自宅で

ゴールデンウィークが終わり、今年の天候不順から既に梅雨入りしてしまったような様子である。もしやとは思うが一年の単位がシフトしてしまったのだろうか。自宅の隣家にある紫陽花もすっかり咲きそうな勢いだ。相対的にしか捉えていなかった事象を絶対的な尺度で計ろうとすると悩んでしまいそうだ。本当に地軸が乱れたりしているのでなければ、良いのだが。庭に池を置きたいという話が持ち上がり、細君はホームセンターを探し歩いたらしいのだが見つからなかった。何という商品なんだろうという疑問が芽生えてネット探索すると「ひょうたん池」というのが一般的な呼称らしかった。金沢区にメーカーがある事も分かり結構な値段のするものだということも判った。幸い、散歩をする過程で手近な倒産寸前と思しき店の店頭に在庫処分とあるのを発見し安価に処分価格で入手出来た。

最近は家電販売店に、行くと毎回趣向を凝らした新商品がお目見えしている。液晶とFLASHで何が出来るのかという自社の得意パーツを集めた集大成としてそこそこの動画クリッププレイヤーが登場していた。昼休みに昨晩のお気に入り番組を録っておいてきゃーきゃー云いながら見えるというのがねらいどころなのだろうか。64MBのSDカードに画像記録をしたり、他に飽きがきたら最後という感じのする楽しそうで短命な商品に映る。次々とメモリ容量が拡大して、MPEGの完成度も高まっていく中でどうなるのかは判らない。他方、デファクト狙いで登場するNancyCodecのような技術も登場する。確かに日本市場で見ればカメラ携帯を牽引しているキャリアが採用すればデファクトに成りうるのかもしれない。狭い日本という視野だけで見ればそうした考え方も出来るだろうし、まだまだアプリケーションがそこまで進んでいない国から見れば非標準の亜流と見られてしまう。

独自色を追求する流れを共通化プラットホームの上に求めている姿は某社PCのBIOSなどに見られる。独自路線でカスタマイズを追求する挙げ句に完成度の不十分な状態でBIOSが暴走しているような事はいただけないのだが・・・。標準化と称しているのであれば、同一のチップでアプリケーションのみを作り替えるのが正しいと思うのだがアーキテクチャーを維持していくという考え方は、なかなか評価されないようだ。チップも起こし直しバグを直しつつアーキテクチャーも変わっていく。BIOSとしての完成度や互換性などを論じる土壌はないようだ。むしろすっきりとBIOSメーカーの素を出してもらったマザーボードに徹するということが望ましいのだが・・・。ネットワーク家電という分野で無線LANまでも巻き込んだりする会社である一方長続きしないのではという不安がよぎる。

MP3のプレーヤ登場で行き場所の無くなったかと思ったMDも中々頑張っているようだ。ネットワーク接続でUSBによりPCとの接続で書き込んだりが出来るようになるとか色々である。正にシステマティックな構成である。当然サポート対象となるのは、自社メーカーのPCでかつ最新OSということになる。素人のお客さんの要望を聴くわけも無く昨年買ったパソコンでは繋がらなかったりするのが最近のご時世でもある。順次システムアップしていくという風潮は、中々難しくなってきている。DVDレコーダでビデオからのダビングを行うという編集作業を細君がしているとポーズは出来るが停止が出来ないという現象に陥った。外部入力機能を利用すると自動連携が働き信号検知すると録画が始まるという仕様があるらしかった。配線を変更することが必要らしい。コンテンツが増えてCS/BS/BS-Digitalとレコーダ側で録画予約が出来ないご時世の徒花か。

我が家では、COOPに加入して生鮮食料品などの多くを個人宅配で受けとっている。注文の仕組みはOCRである。OCRの普及度はこうした仕組みで改善されているかと思うと相変わらず誤読やまともなOCR対応の数字を書けない方が多いようだ。我が家でも時々とんでもない商品が配送されることがあるのだが、これは入力ミスではないと細君は弁明している。残念ながら控えを取ろうとするにはOCR用紙が大きすぎてコピーマシンに入らないのである。こうしたCOOPも電話注文やFAX注文などのオプションからWebベースの注文システムに変わってきたらしい。こうなると細君の勘違いなのか、システムのミスなのかが明らかになってくる。通信販売においてもよくある注文ミスや配送指示ミスあるいは封入ミスといった幾つもの段階で誤りはなくなりそうもない。

個人ベースで光ファイバーを引き込むと、またコンビニエンスストアと間違われそうな状況になってきた。世の中のコンビニエンスストアは光ファイバーで全国接続してデジタルコンテンツなどの販売や流通あるいは無線LANのアクセスポイントなども始まるという事だ。便利になっていくといらなくなってくる物もあるようだ。ISDNのTAはコンビニエンスストアから消えてゆきヤマトのFAXサービスも光インターネットベースのプリンターに変わっていくのかもしれない。公衆電話もめっきり見かけなくなった。テレホンカードの偽造が理由だったのか携帯電話の隆盛が理由だったのか。新しく登場したICカード電話がやはり普及していないことから公衆電話は携帯電話に吸収されてしまったようだ。当初はLモードの機能もあるらしいというICカード公衆電話などは一体どうなってしまったのか。

個人宅で光ファイバーを引き込んでも、まだ友人の中にはFAXや電話でしか連絡が取れない人もいて、メールのみで自宅にサーバーを立てて解決出来ない所がある。細君が加入しているniftyではメールからFAXを送れるというサービスがあり一斉連絡には重宝しているようだ。昔、PC-UNIXの始めの頃にHylaFaxというシステムがあり会社のメールサーバーにインストールしてメールからFAXが送れるようにしていた。sendmailの仕組みとの連携などから日本語PSの生成などのいくつものシステムを連携させて構築していた訳である。日本語の読めない外国ベンチャー企業などに訪問した際にはメールをFAXに転送して出先の海外ホテルや会社のFAXをプリンター代わりに使用したこともあった。今、またそうした機能を自宅で稼働させる時期に入ったのかもしれない。受信したFAXをPDFのAttachedメールにして転送するというのが最近の使い方かもしれないが・・・。

メーカーの中にはこうしたシステム構築を事業として掲げている処もある。但し、昨今の不況や予算の圧縮などの煽りを受けてシステム事業も大変な様子だ。先日、システム事業に携わっている後輩の苦労話を紹介したが、Linuxベースでシステム構築をしている小気味よい部隊もいるのである。知り合いがやっているシステム件名の開発ではPCベースでの構築応用を追求している。Microsoftを相手として付き合っていくにはシステム件名という構築時間にはマッチしないし何よりバグを解決するのではなくて回避するというモノ作りでしか構築できないからだろう。Linuxを世界中の技術者ネットワークで自主的にそれぞれが改版してポストしていくという仕組みを利用して自分たちは応用商品の設計開発に勤しんでいく訳である。PCを24時間稼働させていこうと思うと課題は電源であり、ハードディスクであり、ファンとなる。FLASHカードベースとCDROMで構築するシステムを作り上げられる技術力は評価されるべきだろう。エンドユーザーがWnnで漢字変換しているさまには中々味わい深い光景といえる。

こうした環境で鍛え上げられた有用な人材が、システム事業から携帯端末事業に最近引き抜かれたという情報が入ってきた。もしや携帯開発でもオープンソースでの切り分けを自在に出来る人材が必要となる時代を予感して・・・というトップ判断ならば良いのだが。ソースコードをもってしても10MBを越すシステムをサブシステムの分割もライブラリ整備もままならず、あたかもモノリシックな巨大なカーネルを構築しようとする様には首肯しかねるのである。アプリケーションを分割して最適な構成をシステマティックに構築できるような新しいプラットホーム開発という図式がある。彼が、そうしたテーマに従事していくのであれば昨今の企業連合の状況も確実になっていくのではないかと感じている。

優秀な彼を外したりするという動きからも、システム件名という、ざくっとした大きな細かい話が、最近では立ち消えているかのように見える。デジタル化という動きの中で、インフラ立ち上げの途上で破綻した英国のデジタルテレビの事例なども含めて技術が熟成する前に走り出してしまう事態と予定した期間に立ち上がらないという点などが相俟って失敗するという轍に嵌まっている。下手な考え休むに似たりという話が適合するような事例なのかもしれない。情報共有をして、OpenSourceな世界と自社のノウハウの世界とを隔てなくシームレスに構築できれば着実なシステム事業というものが発展していくように見えるのだが・・・。何か、まだ自分たちで物を作り出さなければメーカーではないという考えがあるように思えてしかたない。今、3600円でスイッチングハブが買える時代である。日本での今までのモノ作りは、終わってしまったなあと感じるのである。

そんな感想も込めて、自宅でサーバー整備を手がけているのである。古びたPentium200MHzのマシンが最新のOpenSourceソフトをビルドしてドライブしている。コンパイルに時間はかかるものの動きだしてからは100MbpsのFTTHの前にあるマシンをSshでメンテナンスをしつつ利用している。掲示板の仕組み要請を受けていたこともあり、知己達が自由に情報交換する場所を提供できればと思っている。いろいろな最新の技術等が登場したり、期待されるプロジェクトなどが多く出てくるのだが実際にエンドユーザーに拡がり着実な展開を見せていくには多くの課題があるように見える。世の中で云われる2チップソリューションで早くから手がけているメーカーが商用化に成功しないのは何故なのだろうか。問題は別の次元にあるように思われる。

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