サンディエゴ通信 VOL3 ダウンタウンへでかけよう 

発行Sun, 16 Jul 2000

ちょっと出張予定が変更になり、二度目の週末をこちらで迎えています。自転車オンリー生活はあるいみでハンディキャッパーなのですがバスという手を使ってダウンタウンに繰り出しました。ホテルのロビーで情報マップを手にして出発しました。バスの乗り場は近くのモールです。昼飯のラーメンセットなるものを料理屋でとってみたらサラダ・味噌汁・ラーメン・てんぷらというセットでした。かまぼこ二枚のラーメンはさすがになるとが手に入らないのかも知れないということを物語っていました。味噌ラーメンと味噌汁というアンマッチはさておき、腹にしまいこんで出発です。モールのうらはバスターミナルになっています。いくつかのバス停の行き先表示と時刻表とを確認です。DOWNTOWNへのルートはいくつかあるようでしたが、まずバスがきました。時刻調整をしているようだったので運転手に話をききましたが、バルボア公園へのルートは分からなかったようです。ほかのバスがきました。とまると前のレバーを上げて何かはずしています。自転車です。自転車をバスの前にホルダーがあってとめているんです。次回は、自転車ごといけそうであることを認識しました。ダウンタウン行きのポールには日本の学生らしい風体の女性たちが待っていました。今風の日本語を喋っています。そのポールにバスが到着して皆乗り込みはじめました。後ろの表示はDOWNTOWNでしたので、ともかく乗り込むことにしました。$1.75を払うとのせてくれます。何かをくれるような雰囲気でしたがうけとらずに乗り込みました。 UTCという比較的大きなモールからパスは見知った道を走っていきます。ダウンタウンに行くまでには新たに出来上がった周辺のブロックをくまなく回っていくようです。前に座っている日本の学生っぽい男子がなにやらパンフ片手にここの住所を知っているかと聞いてきました。7000Prospect , LaJollaと書かれた住所はなにかの美術館のようでした。悪い癖で知らないと答えてしまい、前回の病院問い合わせを思い出しました。「この辺いったいがLaJollaだし、電話で確認したらどうだい」と英語で話し掛けました。彼は、おぼつかない英語で運転手がダウンタウン行きでいいんだといったんだといいます。でも彼はどこで降りていいのかが分からないようでした。ザックに地図が入っていたことを思い出し昨年買い込んでいたサンディエゴの地図を広げてうらの索引を引くことにしました。彼に話し掛けてもういちど住所をみせてもらいました。英語のパンフには漢字で約がところどころ書いてありました。住所をキーにLaJollaのエリアで特定すると地図のエリアといきたい彼の示す美術館も見つかりました。どうもバスのルートのようです。これで、彼にはここだからバスのルートはただしそうだよと説明をしました。UCSDの病院を経由してすすんでいきます。やがてLaJollaの海岸線を見下ろす稜線に出ました。地図のルートをときどき彼にしめして今ここを走っているとトレースしてしめしました。海岸の丘から見下ろすLaJollaの風景はまたよいものです。バスはこうした風景を走っていきます。ときおりバスは止まって人を乗せますが、お金をはらわずに何かチケットをみせています。どうもあのチケットを最初にもらうと途中下車ができたようでした。トレースの目処がたったので書き込みから考えて日本人かと思って話し掛けたら台湾の学生でした。名前を聞かれたので仕事できていると話したら、「ありがとう」と挨拶をされました。バスが途中で少し道をそれたのでここで降りたらいいと話をして彼はロープをひいてバスをおり海岸線のさきの美術館を目指していきました。 地図をみると目的地のダウンタウンはずいぶんさきです。周囲の風景はメキシコ風で素敵な町並みです。このあいだ訪ねたOldTownのような建物もあります。見慣れた名前のモールやDQなどの文字も目に入ってきます。スターバックスは日本のドトールのごとくあちこちにあります。この先は中海になっているようです。気持ちのよい風景と気温と振動で眠気が襲ってきました。気が付くとなんだか駅です。電車がみえます。これは降りずにはいられません。皆降りていく流れにのっておりるとOldTownの駅でした。AMTRAKと路面電車の二つが走っているようです。運がよくて、AMTRAKはのぼりとくだりの両方に遭遇しました。あいにくと写真はとれませんでしたが。ブルーラインという路面電車は4両ほどの編成です。色は写真のように朱色です。チケットの買い方は日本と違っていて行き先のボタンをおしてから金額が表示されてお金をいれます。行き先が少ないので出来る方法だということはわかるにしても親切な方法です。「ブロードウェイに生きたいんだけど、どっちダウンタウンに行きたいのよ」とスパニッシュ美人に聞かれましたが、TRACKでいいんだと説明しました。やがて電車はやってきましたがボタンを押さないとあきません。このOldTownでは両側から乗り込める駅でした。ボタンをおして乗り込むとあっというまに席はうまっていました。たちつつ車内を見回すと、さっきのスパニッシュお嬢さんものっています。そうです、どうも私はメキシカン系と思われていたようですね。海沿いに列車はすすみだんだんDOWNTOWNが近づいてきました。空港を抜けてやがてSantaFeの駅の近くに到着です。ここは、AMTRAKの終点ですがこのブルーラインの駅は少し手前でとまりました。さっきのお嬢さんが慌てて席からきましたが、PUSHという表示のランプが消えていました。そうです発車です。彼女はくさっていましたが「Its too Late , But no problem. I think next stop is more closely foryou 」と話かけることができました。そうです、SataFeの駅をまきBloadwayのところの駅にすぐ停車したのです。彼女はBloadwayに向かってあるいていったようです。さて、私もDOWNTOWNに到着したのでおりて歩き出しました。時計をみやると三時近くになっています。バスと電車で時間を大分使いました。バルボア公園は次回にまわしてダウンタウンの中心のモールでコーヒータイムにしました。空の色とダウンタウンの町並みが結構よくマッチしていて写真になりました。ダウンタウンにはときおり自転車のタクシーが走っています。一人しかさすがに乗っていないようですが。 ダウンタウンのSantaFe駅でAMTRAKのルートを確認しようと乗り込みました。この駅舎はやはり素敵です。中はまたシックな装いで軍港のサンディエゴらしく空母の模型がかざってありました。駅舎まえの噴水のまえではかわいい女の子が遊んでいます。お父さんはビデオでとっている様子です。AMTRAKの駅は、さきほどのOLDTOWNと、その先はSOLENTO VALLEYというクワッドのいったいの少し北になるようです。モールやホテルからはちょっとあります。時間もあと50分ほどはなさそうでした。あきらめて今度はバスでUTCモールまでもどることにしました。 お茶をしたり見物しているのが長かったのか5時をまわっていました。バスにはようやく30分の便にのれたのですが、ひたすら長い道を帰ります。30分ほど走ってようやく来るときに眠気に負けた地帯を通りました。このあたりがSearWorldだったりしたようです。ロープウェイなどがみえます。中学くらいの黒人の女の子が二人で乗り込んできていました。彼女の席を取り巻いて後ろから、お兄さんたちがきてナンパをしています。「話しようよ」とか「いくつ」とかが聞こえてくるようになりました。中海地区を抜けるころには黒人の若手はみな降りてしまいました。 バスは、どんどん人が入れ替わってきます。最初から最後まで乗りつづけている人は自分だけのようです。日本人の夫婦がのってきました。私はすっかりメキシカン扱いのようです。夏休みをたのしんでいる風情のご夫婦でした。車代わり周囲の移動に利用しているようでした。LaJollaの岬あたりからの風景はまた、夕刻になり少しはった雲のあいまから遠くの海を照らす形で天使の階段がおりていました。バスからの写真はちょっととれませんでした。UCSDの構内を通りつつどうも運転手が道を間違えたようです。病院のうらにはいってしまったようです。道を一本間違えたらしいです。大学でのったお姉さんが、「さっきのポイント間違えたのよ」といっているようです。こんなこともあるのですね。UTCのモールが近づいてくるとなんだか落ち着きます。なんどかきた中ですっかり地元になっているのが自分の中にあるようです。7時を回っていたので夕食をとってからホテルにもどりました。次回はバスの時間と自転車の都合をみて早めに乗り込むことでもっと時間が有意義に使えそうです。

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