VOL38-1 サポートの一年 2000/9/12

会社から貸与されたラップトップも一年の経過で容量的に陳腐化してしまった。現在のサポートの実情からいえば、常時リリースしているソースコードや提供しているマニュアルを何世代かはディスクに保持したいのだが、お客さまからの問い合わせのメールなどの添付ファイルも膨大な量になってきていつしかディスクがあふれてしまった。昨年の業務開始時点では、6Gの容量で残りにはLINUXを入れかけたりしたのだが、すべて消し去ってしまった。最初はZIPドライブを持ち歩いたのだがあっというまにZIPが十枚近くになってしまった。

当初プリインストールされていた、win98からはWIN2000に切り替えなければならないほど開発ツールが相互に影響を及ぼすような使いかたを強いられるのがサポートだ。WIN98ベースではマシンがフリーズしてしまって仕事にならないのが実際の状況だ。プリインストールでないCDROM非搭載のラップトップでのインストールはちょっと大変だ。若干の工夫でしのげるのだがなかなか書いてはないことが多い。

コンパイルしてできるオブジェクトサイズも膨大であるお客様のサイズは4MBを超えている。リンクを開始しても完了まで30分以上を800MHzクラスのマシンをもってしてもかかる。私たちが持ち歩いている昨年のセルロン300MHzクラスのマシンでは一時間以上必要となるだろう。私たちは当然128MB程度はRAMを搭載しているのでコンパイルができないことはない。リファレンス用に提供している米国でのキャラクタベースのUIであれば生成サイズも一メガバイト程度なのでお客様の問い合わせに対して提供サイドでの確認は可能な情況だ。

600本近いファイルの関連を理解しつつ日々更新追加されていく新機能を追いかけていくと、結局辿りついたソースコード探索のgrepが頼りになる。膨大なマニュアルは、PDFになっているのでアクロバットのプラグインのデータベース機能が有用である。複数のPDFの中から検索した章へ一気に移れるのは必要不可欠である。ソースコードにブックマークをつけるような機能もあるソースコードナビゲータなども使ったりするが手になじんでいるのはviのキーマップだったりする。

差分エディタも我々には有用なものであり、つぎつぎと繰り出されるパッチリリースの修正個所の見極めや盛り込みをしていくのに単なるdiffとは異なり使い勝手もすばらしい。数多い機能や改変 の歴史をコンパイルスイッチで実現しているために#ifdefなどのブロックが数多いのも致し方ないが必要なプ リプロセッサで不要なソースを割愛するような物がほしくなったりする。そうなるとemacsの世界に入り込んで しまうのかもしれない。

コンパイルや検索なども高速マシンをデスクトップとしておき出先からはvncでリモートコンピューティングして利用したりするのもやってきた。そうしたアクセサリーなどを入れていくためにもHDDの換装は必要なのだが、ラップトップでのそれは割りと面倒ですでにwindows2000に移行してしまった身の上としては市販ツールに頼らざるをえなかった。dosで認識可能なpcmciaドライバによりideディスクを外付けして市販ツールでコピーするしかないらしかった。12Gへの交換であと一年くらいはしのぎたい。

溢れてきたのは、サポートする機能の増大も一役買っている。カラオケ機能の試作検討段階では、カラオケ入力ソフトや再生ソフトまでも一時的に入れたりするありさまである。このまま、アプリケーション主導で機能を引っ張っていくとするとゼンリンの全国地図までも搭載していくことが必要になってくるかもしれない。ネットワークモデルと呼ばれる、弊社のPPPサービスを実際に開発完了した国内メーカーのハンドセットを使って国際アクセスなどをしている。VPNに早く切り替えたいが、win2000のクライアント開発のみ遅れている。

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