業界独り言 VOL123 順序だてた開発の中で 発行2001/9/5

求人最前線は、最近の閉塞感を反映してか感覚的に感じ取った技術者が動き出してきた。グローバル化を達成しているアジアの隣人技術者がスキル・語学などに強みを発揮して目立ってきた。国内の技術者の多くは、上位層を志向する技術者が多く買い入れソフトやチップベースでの開発がベースとなっている事情が反映されているようだ。支援技術者としては語学や幅広い視野と常識レベルでのソフトウェア技術を持つ人材が欲しい。

しかし、国内からは輩出してこないようで、国内で動き始めた技術者にテンプレートを当てはめても中々複合条件をクリアする人材は出てこなかった。開発母体である米国サイドとの技術議論をユーザーの声も含めて反映してコミュニケーションして解決していける能力とは、厳しいハードルらしい。日常の開発を通じて達成していると思われるレベルだと思うのだが難しいと引っ込んでしまうのが実情だろうか。

そうした暮しを続けてくる中で少しづつ結果に繋がる人材にヒットしはじめた。掲載された就職情報誌を見て応募してきた中国人技術者や、ヘッドハンターが探し出してきた国内の技術者などである。国内の彼の会話能力は、TOEICで500を少し越える程度らしく自分自身の進めてきた仕事の説明がおぼつかない様子であった。中国人の彼は三年ぶりに使いましたという流暢な英語で内心は緊張していたらしい。

最近では、時差のある国から国際電話でヘッドハンターが電話を掛けてくるようになった。どうやって入手したかわからないのだが直接電話がかかってくるのは不思議だ。配った名刺がどこかで流通しているのかも知れない。要求条件を説明しても中々呑み込めないらしく「外れた」条件の候補者のレジメを送付してくる使えないヘッドハンターも多い。組み込みで携帯開発といった条件の技術者の愛社精神は強いからかもしれない。

外資にいる人材は流動性が高いと見るのか、弊社の技術者にも電話をしてきたりもするのが、「使えない」例のヘッドハンターだったりもする。まあ、各自の人生であり、彼が望むのであれば移籍も致し方ない。彼にとって会社にとって十分なテーマと環境と条件を提示出来ていないのであれば、その後の選択は自由だ。既に、会話というハードルを越すこと(ホップ)が出来た彼にとって次は、まさにステップなのかも知れない。

CDMAの端末開発の支援しつつ、それに必要なソフトウェアとハードウェアの開発提供を進めて行くマーケティングについても、もっと強化していくことが必要になっている。先端の日本での携帯事情を理解して、マイコンの開発経験を持ち、英語に不自由のないグローバルな視野のエンジニアがマーケティングには向いている。無論QUAD社の部長として日本中のお客様と渡り合っていくには長い経験が必要である。

マイコンのアーキテクチャを考えてジャストフィットするパッケージに機能集約を果たした製品を提案していく姿も楽しい仕事なのだろう。初芝時代に、そうしたオリジナルマイコンの開発技術者と語らった時代が懐かしく思い出されもする。時代は、32ビットマイコンが当たり前となってしまった。高速でコンパクトであればと追求してきたアーキテクチャもJavaチップなどの開発で考えれば外れてはいない。

携帯電話が株式市場の中で移ろう現在ではあるが、まだまだ最終顧客である若手にとっては夢の端末が登場してくる時代に突入するという印象を持っているようだ。それよりも503Isの使い心地がどうだと話していたりする。携帯での音質の悪さなどは関心すらないようだ。安い料金で楽しめるコミュニケーションツールというのが彼らにとってのケータイなのかも知れない。彼らが手にとり始める下期の間に明確な方向を見つけたいものだと思う。

順序だてた開発として、次世代を睨んだアプリケーションプロセッサの開発を進め、従来設計との互換性を果たしつつアプリケーションソフトウェア流通に向けたデータ保護や暴走回避などのまともな設計を進めてきたチップとソフトウェアだったが実際の市場ニーズである小型工法や目標製品の価格などの製品企画が、弱かったために離陸しないチップとなってしまいそうだ。そうした当たり前の部分でしばしば来日して企画作りをしてきたようなのだが、この辺は日本人のマイコン作りのマーケティングセンスのある技術者をマネージャーとして雇うべきなのだろう。

QUAD社という現在の状態の中で、システム吟味したチップセットを興していくのは、先の「夢の端末」が手に届く価格とサービスで手に入ると信じて疑わない、今の若者達への大きな貢献だと思う。しかし、マイコンチップの開発設計や無線端末でのアプリケーションまで見据えていて英語のストレスの無い人材と考えてみると厳しい現実に立ち戻る。中国人技術者が言っていたが横須賀では英語を使ったことは無かったそうだ。

日本の設計エッセンスを伝える熱い気持ちを持つグローバルクラスのマーケティングマネージャー(エバンジェリスト)を捜すことになりそうだ。順序だてた開発には、企画立案を正しく始めることが、最も肝心なことであると信じている。間違った企画で始まった仕事は不幸な結果になることを良く知っている。よい始まりがよい結末を生むはずだ。

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VOL123 順序だてた開発の中で 発行2001/9/5
求人最前線は、最近の閉塞感を反映してか感覚的に感じ取った技術者が動き出してきた。グローバル化を達成しているアジアの隣人技術者がスキル・語学などに強みを発揮して目立ってきた。国内の技術者の多くは、上位層を志向する技術者が多く買い入れソフトやチップベースでの開発がベースとなっている事情が反映されているようだ。支援技術者としては語学や幅広い視野と常識レベルでのソフトウェア技術を持つ人材が欲しい。

しかし、国内からは輩出してこないようで、国内で動き始めた技術者にテンプレートを当てはめても中々複合条件をクリアする人材は出てこなかった。開発母体である米国サイドとの技術議論をユーザーの声も含めて反映してコミュニケーションして解決していける能力とは、厳しいハードルらしい。日常の開発を通じて達成していると思われるレベルだと思うのだが難しいと引っ込んでしまうのが実情だろうか。

そうした暮しを続けてくる中で少しづつ結果に繋がる人材にヒットしはじめた。掲載された就職情報誌を見て応募してきた中国人技術者や、ヘッドハンターが探し出してきた国内の技術者などである。国内の彼の会話能力は、TOEICで500を少し越える程度らしく自分自身の進めてきた仕事の説明がおぼつかない様子であった。中国人の彼は三年ぶりに使いましたという流暢な英語で内心は緊張していたらしい。

最近では、時差のある国から国際電話でヘッドハンターが電話を掛けてくるようになった。どうやって入手したかわからないのだが直接電話がかかってくるのは不思議だ。配った名刺がどこかで流通しているのかも知れない。要求条件を説明しても中々呑み込めないらしく「外れた」条件の候補者のレジメを送付してくる使えないヘッドハンターも多い。組み込みで携帯開発といった条件の技術者の愛社精神は強いからかもしれない。

外資にいる人材は流動性が高いと見るのか、弊社の技術者にも電話をしてきたりもするのが、「使えない」例のヘッドハンターだったりもする。まあ、各自の人生であり、彼が望むのであれば移籍も致し方ない。彼にとって会社にとって十分なテーマと環境と条件を提示出来ていないのであれば、その後の選択は自由だ。既に、会話というハードルを越すこと(ホップ)が出来た彼にとって次は、まさにステップなのかも知れない。

CDMAの端末開発の支援しつつ、それに必要なソフトウェアとハードウェアの開発提供を進めて行くマーケティングについても、もっと強化していくことが必要になっている。先端の日本での携帯事情を理解して、マイコンの開発経験を持ち、英語に不自由のないグローバルな視野のエンジニアがマーケティングには向いている。無論QUAD社の部長として日本中のお客様と渡り合っていくには長い経験が必要である。

マイコンのアーキテクチャを考えてジャストフィットするパッケージに機能集約を果たした製品を提案していく姿も楽しい仕事なのだろう。初芝時代に、そうしたオリジナルマイコンの開発技術者と語らった時代が懐かしく思い出されもする。時代は、32ビットマイコンが当たり前となってしまった。高速でコンパクトであればと追求してきたアーキテクチャもJavaチップなどの開発で考えれば外れてはいない。

携帯電話が株式市場の中で移ろう現在ではあるが、まだまだ最終顧客である若手にとっては夢の端末が登場してくる時代に突入するという印象を持っているようだ。それよりも503Isの使い心地がどうだと話していたりする。携帯での音質の悪さなどは関心すらないようだ。安い料金で楽しめるコミュニケーションツールというのが彼らにとってのケータイなのかも知れない。彼らが手にとり始める下期の間に明確な方向を見つけたいものだと思う。

順序だてた開発として、次世代を睨んだアプリケーションプロセッサの開発を進め、従来設計との互換性を果たしつつアプリケーションソフトウェア流通に向けたデータ保護や暴走回避などのまともな設計を進めてきたチップとソフトウェアだったが実際の市場ニーズである小型工法や目標製品の価格などの製品企画が、弱かったために離陸しないチップとなってしまいそうだ。そうした当たり前の部分でしばしば来日して企画作りをしてきたようなのだが、この辺は日本人のマイコン作りのマーケティングセンスのある技術者をマネージャーとして雇うべきなのだろう。

QUAD社という現在の状態の中で、システム吟味したチップセットを興していくのは、先の「夢の端末」が手に届く価格とサービスで手に入ると信じて疑わない、今の若者達への大きな貢献だと思う。しかし、マイコンチップの開発設計や無線端末でのアプリケーションまで見据えていて英語のストレスの無い人材と考えてみると厳しい現実に立ち戻る。中国人技術者が言っていたが横須賀では英語を使ったことは無かったそうだ。

日本の設計エッセンスを伝える熱い気持ちを持つグローバルクラスのマーケティングマネージャー(エバンジェリスト)を捜すことになりそうだ。順序だてた開発には、企画立案を正しく始めることが、最も肝心なことであると信じている。間違った企画で始まった仕事は不幸な結果になることを良く知っている。よい始まりがよい結末を生むはずだ。

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