VOL14 Aさんのこと 2000/06/20

業界独り言をはじめて、テクノウェーブ時代とはことなり気軽にタイプしている自分に気がついている。紙にするということはやはり良いことなのだが、手軽さという観点においてはメールが気楽このうえない。サポートという仕事の面白味は、実は、いままでテクノウェーブが目指していた姿そのものなのかもしれないと感じるようになった。いくつかの経験に基づいたノウハウの集大成をOSの機能やコンパイラの性能や試験方法などのなかで綴ってきたことを体系化してライセンスとして提供し支援していくという姿は、基本ソフトという大袈裟な表現は抜きにしても方向性として納得するものがここにあるのだ。

相手は日本中の先端技術者がお客様であり、それぞれのノウハウ・技術との接点が製品として出てくるからお客様訪問で得るものは大きい。我々サイドのバックエンドを要素技術で支えてくれる技術者達が違うタイムゾーンで暮らしている。言葉や人種という問題は表面的なことで互いに技術というものをベースに真摯に話し合い解決に向かっていくのは素敵なことである。そんな中に飛び込んでしまった自分には驚いたりもするが一皮向けたような気がしてならない。

「東川さんのメールを見ていると本当に充実しているようですね・・・」とエールを送ってくれたのはAさんだった。既に転職して新たな世界に飛び込んだAさんだったが悩みは多いようだった。しかし、彼も大人で今いる場所で出来ることをチャンスとして伸び伸びとやっているようだ。彼いわく現在の状態は起承転結という段階での転でありまだ結があるのだという。結が近いのならばジョイントもしたいものだと思うし、まだまだ伸びていく個人コミュニケーションの中で前向きに取り組んでいきたいものだと思う。

列車好きの東川氏にとって日本中のお客様と話すための移動手段は、格好のものであり週末には鳥取までも赴こうとしている。初芝時代の同期入社だった人との久方ぶりの宴もありそうだ。縁はいなもの。Quad社転職で旧知のメンバーとの再開など、まさにこの業界の狭さを知る次第である。幕張の会社に行くことも増えてきた。京葉線の旅はなかなか快適だが、東京駅の乗り換えは辟易する。最近,丸の内線からの逆ルートの乗り換え方法を知り、また東京駅地下の複雑さと広さとを知り愕然とした。出張用にキックボードが欲しくなる今日この頃である。

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