VOL38-3 新機種ラッシュ 2000/9/14

秋になり、サポートをしていた各社から次々と製品がリリースされるようになった。暫定出荷を開始したK社の端末を私は利用しているが、世の中はすでにカラー化が前提になっているようで各社とも工夫を凝らしてカラー化端末の製品を出そうとしている。性能では昨年のリファレンスモデルだったT社もカラー化で新機種を展開するのだという。来月発売の予定なのだが開発問い合わせ内容からはうかがいしれないところがある。

Quad社が提供している基本機能の提供の範疇にはカラー液晶ベースでのグラフィック性能までは含まれていない。無線制御の間隙を縫って行われるためにUIからみたCPUリソースの制御などが難しいようだ。こうした面はQuad社としても認識して機能提供していくことが必要だろう。PDAを超えた容量のメモリを搭載した、こうした携帯電話がPDAよりも安価に販売されているのは、業界が不健全な気がしている。

携帯端末での部品価格が、カラー化のために大きくその構成比を変化させてつい昨年まではトップの座をQuad社のモデムチップが居座っていたのをカラー液晶やSRAM、FLASHといった部品に相次いで明渡すようになった。価格追求の手が緩んだわけではないが、高額なこうしたほかの部品への取り組みに顧客の関心が移っていったようだ。しかし、大容量化のFLASHなどの目的にはNAND形の安価なFLASHへの対応要請もあり弊社チップでのこうした安価な部品のためのソフト対応なども求められるようになった。

新機種での機能が各機種毎に異なっていることから、EZなどのアクセスポイントでも機種依存がたのサービスにばらつきが出てきているのは昔のパソコン立ち上がりのOh-XXシリーズを思い起こさせる。4和音や16和音と矢継ぎ早に繰り出されてきたというのが、お客様の印象かも知れない。パソコンもFM音源で始まり、PCMに遷移していった。アプリケーション流通ということが携帯で可能になっていくのかどうか先日の110番電話URLなどの問題もあり溜池テレグラムも慎重になるのだろう。

携帯なので、あやしげなサイトに電話をかけてしまってQ2課金されることもないのだろうが、電話帳データなどのハッキングが当面の大きな課題だろうか。勝手に株操作されたり預貯金処理をされても困ってしまう。もっとオープンでかつセキュアな世界に持っていく必要があるだろう。最近オープンで始めたi-MODEがクローズになってきたのはパソコン世界のIBMのそれを思い出させる。

各社のナビゲータとして、次の製品指導と次の技術模索を続けていくのが私の仕事である。

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