DragonboardにUbuntu (Linaro)を入れて環境構築(1)

(1) HDMIミニサイズモニターを正しく表示させる。

Linaro(Ubuntu)をインストールしたが、ミニサイズのHDMIモニター(800*480の5インチ)で確認すると画面が欠けていてメニューがフルサイズ表示させることができない。

Defaultでは、1024×768, 800×600, 848×480, 640×480の設定が登録されていたので
800×480を追加した。

(2)立ち上げで自動的に設定が整うように、追加手続きのスクリプトをlightdmの設定に追加しておいた。

関連参考サイトはhttps://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Hardware/HowToChangeMonitorResolution

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(3) キーボードとマウスをPC側とシェアさせる。

synergy &キーボードとマウスをシェアするSynergyを支援しているので、これを活用して接続するのだが、Windows10側には、カスペルスキーが入っているのでセキュリティメニューにlocal portの開放手続きを登録してTCP/UDPの当該ポートの追加、サブネットプライベートアドレスとの接続を許可して動作確認できた。

Windows10をSynergyサーバーで登録
Dragonboard LinaroをSynergyクライアントで登録

2016-03-31

カーソルを右端にすると、Linaro側にワープする。
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64ビットプロセッサがIoTにも登場してきた

Arduinoなどの単機能のプロトタイプを作りこむ段階から、IoTにも高度な演算能力を必要とする携帯なみのチップが必要になってきたということだろう。使い分けが必要とはいえ、LinuxやWindows10などが動作する形で国産勢の姿は、これらとつなげるモジュール群という形に分業が進んでいるようにみえる。中華ボードで見かけた64ビットコアSBC PINE64が$15という価格で気を吐いていると思っていたらRaspberryPI3も登場した。携帯チップメーカーのジャイアントのQualcommからもDragonboard410Cが登場している。

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色々と手を付けなければならないことが増えてきたので順次使用できることから始めているのだが、Dragonboard410CにもLinuxをインストールして使えるようにした。センサーモジュールなどもつないでいく予定。インストールイメージはダウンロードに失敗したもようだったが、再試行で解決した。TCP/IPでの信頼性も最終的にはHashで確認しなければならないというのは仕方のないことだ。

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IoT向けのSBCが、そのままパソコン足りえる状況をみれば、パソコンの事業が空洞化しているのを実感してしまうのも事実だし、Windowsに縛られている必要もないという時代になったことはありがたい。1GHzの携帯マイコンをアナウンスした際に使う必要があるのかという話が台頭したのだが、当時のガラケーモデルに適用したいという日本からの声には驚きの声をもって迎えられたし、その後のスマホ移行で更に普遍化してしまった。IoTに必要十分な性能をもったSBCが提供される時代になり、街角コンピューティングで街の電器屋さんがカスタマイズして使えるようにする時代に向かっているのかもしれない。
メインボードのないパソコンがあるそうだ。LCDと電池とキーボードがあれば、あとはラズパイなどがあればよいというのも新しい流れを示唆している。

IoTには小さな液晶が分相応と考えていると、こうした小さいサイズでのUIが勝負になる時代なのかもしれないが、宣伝ビジネスがここにも登場することは勘弁してほしい。

Aitendo 7インチHDMI液晶モニターのケース作り

年末の三才ブックス主催の東京ペディションに伺った際にAitendoさんの安売りセットとして7インチHDMIモニターを購入していたのだが、まだケースを作成していなかった。IoTセット用に作成することにしてとノギスと現物測定で3D設計を進めた。3Dプリンターの出力サイズの制限もあるので分割して連結する構造にした。

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3Dプリンターを使ったモノづくりではプリンターの癖を考慮しなければならないが、Robo3DでABSを利用すると材料がやわらかいために造形方向や構造でひずみが出る。
このスタンドの場合にはオーバーハングしている部分の天井にあたる層の積層段階で垂れるのである。この癖を理解してあらかじめ天井をかさ上げしておくことで次回の印刷にそなえている。ちなみに写真はそうした失敗を表していて、勘合部品がうまく刺さらないという構造のミスが出ている。出力方向を理解してデザインしないといけないのは、モノづくりの妙味かもしれない。
癖のあるABSをだんだん使いこなせてきたような気がしてきた。むろん、よいプリンターで精度よく作れることはありがたいことだが・・・。

最新データは以下にある。
http://www.thingiverse.com/thing:1447399

液晶モジュールは、Aitendoのイベント販売で安く購入したものだ。
http://www.aitendo.com/product/11853

3Dプリンターのツールホルダーを作成しました。

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新学年が始まるのに、備えて環境整備中です。プリンター関連のツールは、全てホルダーにおさめるようになりました。

収縮誤差が出ても良い構造にしてABSを使いました。

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左下の底面が収縮しているのが見て取れます。

左手前から、

ボールポイント六角レンチドライバー 部品とりはずしや、フィラメント詰まりを押し込むのに利用、対角1.5のドライバーは1.75のフィラメントチューブを押し出せます

左後ろ、プラスチック用やすり 印刷物の削り

中央スクレーパー(皮スキ) 印刷物の取り外しや、プレートの糊剥がし、マスキングテープの切り出し(刃が付いているのでとても良い)

ピンセット フィラメント屑などの除去

ドライバー Extruder部の取り付け、取り外しおもに重症の詰まった状況の場合

ニッパー フィラメント交換時点においてフィラメントを斜に切りチューブをスムースに通すため。

先曲がりラジオペンチ ノズル先などのゴミを取るのにピンセットで取れないようなものの場合、Extruderを加熱すれば取れますが・・・。

 

ニキシー管時計を作ろう (更新3)

レトロな映画で最近も見かける表示器だが数字のエレメントが重なり0-9あるいは単位などの表示ものもあるようだ。高専に入学したころ(1971)には、電子計算機室という名前で、実際にはこの表示器のついた大型電子卓上計算機が並んでいる部屋だったりもした。当時はSONY製やカシオ製の電子式卓上計算機が鎮座していた。ルート計算ができるモデルがあったが、計算をすると途中経過の表示などが確定していくさまでは表示が前後する形のこの表示管の味わいがありました。このチューブはソケットの上部から覗くようになっていてパネル面につけるタイプのものなのだろう。現在はロシアで生産しているようで、ソケットと合わせてチューブを購入した。中身はネオンサインと一緒で高圧200V程度をかけて当該のエレメントが点灯するようになる。

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真空管のソケットタイプではなく、ニキシー管の専用のソケットになっているらしい。
これを立てて取り付けるパネルを3Dプリンターで作成した。
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制御基板はATMEGAでArduino開発ベースとなっていた。基板には、高圧発生回路、フォトドライバー、高圧対応のBCDデコーダとなり、別にリアルタイムクロックのモジュールとi2cで接続する形だ。

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配線自体は、基本的に横一線で同じエレメントを数珠つなぎとしてアノードを各自に配線する。IMG_5825

制御基板やrtcモジュールを載せるシャーシも3dで作成した。ここにニキシー管パネルを立てる

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配線の終わったニキシー管パネルをつけた。

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これを落とし込む100円均一で買った木製ボックスにいれてみた。
この窓からニキシー管が見える予定。

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全体を接続して動作確認をしてみると点灯しない文字があるのでデバッグ開始

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今回のキットはチェコの方の作品だが、基板の改版とコードのメンテナンスがシンクしていないようで、atmegaからの引き出しピンが私の入手した基板ではあっていないようだ。古い基板をくれたのかもしれない。ソースは開示されているので修正することにして、まずケースに収めてつけてみた。こんな感じ
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問題点は、明らかになり基板のバージョンが古いらしいこととソースコードとマッチしていないことだった。基板をソースコードに合わせて修正してソフトを書き戻した。RGBとTICKのLEDにPWM制御をかけたいらしく仕様変更があったようだ。最新の図面は提供されていないがソースには、そのように書かれている。基板のパターンも訂正されていないのでパターンカットとジャンパーで筆者がしたであろう状態にしている。予備の基板が一枚あるので、作りたい方は、ジャンパーのみ実施していただく必要がある。パターンカットは実施済。

表示できない文字や配線していないはずの小数点が表示されるなどの挙動がありさらに追及するとニキシー管のソケットナンバリングと向きが想定外になっていて180度異なっていたことが判明した。スペックシートとまったく反転しているのには驚いた。下記のスペックシートをみて、実際のTUBEを正立で見た際に天が12ピンではないのだとは・・・・。

in-12adiagram

ソケットを180度回すだけの配線の余長があったので幸いでした。

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操作キーは秋月の基板を天板のアクリルにとめつけて操作ボタンとLEDを出すことにしたのだが、基板加工機を使ってNCマシンの代行にさせようとしたのだが失敗してしまった。アクリル加工には基板加工とは違って出来るだけ発熱をしないようにしないといけないのだ。ドリル径より大きな穴をスイングしてあけさせようというのは周辺が溶け出してしまいみっともない形になった。1mm程度のドリルで上下の打ち抜きのみをさせるように次回はしたいと思います。
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出来上がりを確認してみると1,2,5の文字が表示できないという現象となり74141がおかしいようだ。ついてきたパーツはロシア製の互換チップのK155だったが、中華マーケットに手配をかけたが、いまさら秋葉原にもなさそうなので、入荷したら再開しよう。

原因は、基板のパターン間違いだった。A-Dが入れ替わっていた。途中表示をしなかったのは、10進デコーダの範囲外となっていたからだった。うーん、困ったものでしたがソース修正して無事表示が出るようになりました。

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予備の基板がありますので、作りたい方はNIXIE管の手配で作れそうです。

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追加のバグ報告 アノードの出力ピンがコネクタ順で時刻の10位と1位が入れ替わっていました。なぜか、この基板設計した人は間違ったままにしていたようです。表示がおかしいので、ソース側で修正しつつ、基板の間違いを確認しました。

作者からソースコードの旧ハード(Revisionなし)に対応するものが提供されましたが、若干の相違があったのでレポートを返しておきました。

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JUMA TRX2Aに新しいルーフィングフィルターが登場していた

PSNタイプのアマチュア無線トランシーバーキットTRX2Aに新しく強力なルーフィングフィルターが登場した。とはいえ、ダイレクトコンバージョンのこの無線機にとってのルーフィングフィルターとはローノイズでダイナミックレンジの広いフィルターということなのだろうか。本体の製作が途中で頓挫しているのだが、このユニットを手配して、合わせて再開することにしよう。

JUMA Roofing Filter FL2

JUMA Roofing Filter FL2 is an enhanced filter option for JUMA TRX2 transceivers. It is a carefully designed dual band width high dynamic range roofing filter for CW and SSB. It is using 9th and 12th order low noise active filters with optimized slopes to enhance the near frequency dynamic range.

This filter is very easy to install. Just unplug the standard filter and replace it by plugging the enhanced FL2 option to the same pin header connector. It is compatible with the official JUMA firmware and with third party firmware. No adjustment is needed. JUMA Roofing Filter FL2 option is available as a component kit.

3Dプリンターのサーミスター固定方法の課題

ExtruderのブロックをE3D社のVolcanoに変更した話は報告していた通りだが、Temperature Resetという現象が発生したようだった。実は、この現象は多くみられる現象のようだ。

3Dプリンターの仕組みとしてExtruderブロックの温度測定と加熱制御のループ制御が一つのタスクとしてあり、この過程でサーミスターのクラックなどで欠測した場合にはエラー停止するようになっている。

見た目にはわからないものの外してみたところ確かにクラックが生じていたようだ。

写真を撮りそこなったので、新品の状況を示します。中央の留めビスの下に丸穴が彫られていて、そこにサーミスターを差込み、ワッシャをかまして留めビスで固定するという形です。固定する際に回転軸のストレスがかかるのは確かなので解決策が必要かと思われましたが、すでに固定金具つきのサーミスターが出ているようです。

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中華サイトで販売していのをオーダーはしました。下記のようなものです。

とめ金具つきサーミスター

とりあえず、サーミスター交換用にコネクター接続にしておいた。ロック付きのコネクターにしたのはいうまでもない。

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