新学期に向けて

気が付けば、高専の学生Eさんはもう春休みになっていました。今日の課題は、ハトメで連結する両面基板の開発とのことです。いろいろとやっていると時間が遅くになりましたが、なんとかしあがりそうです。0.8mmの基板を二枚しあげています。

 

 

 

 

 

管理人は、里の泊り環境を向上するため懸案事項の排水口からの臭気到来を防ぐソリューションを開発していました。完成品はカスタム設計したこのトラップです。内径55mmの排水口に合わせて、およそ53mm径のユニットとしてトラップを設計してABSにて出力しました。断熱効果良好の新型マシンで出力すると背の高い出力でも安定して収縮もみられずに出力完了しました。設計はFusion360です。今回は、トラップなので回転構造を用いての設計をしています。

 

 

 

また、3D出力依頼されていたパーツも出しています。持ち運べる? 体に装着可能な外骨格の椅子を開発している金沢高専OBの花岡君が開発している試作品用のパーツです。先日、Robo3Dを貸出展開したのですが、安定度にかけるという報告などがあり取り急ぎ出力支援をすることになり、以下のパーツを作りました。

なかなか3Dプリンターの使いこなしは難しいということですね。外骨格の試作品に適用するには強度も必要で、ABSで60%充填+外殻3mm以上ということでした。

 

 

 

CIP100 基板加工機 更新

前回報告した故障と改修の連絡をして本日、木更津高専の学生さんに利用評価していただきましたが、課題と注意事項が残りましたのでお知らせします。

課題としてはキデッジさんのPCBパターン加工に特化した半円錐型のエンドミルが基板プレッシャーと当たる現象が確認されました。今日時点では、オリジナルマインド社製の土佐昌典VCまたはFTあとは普通のフルート型の1mm程度のものは問題がありません。プレッシャー部品の位置調整などが行われるまでは、これらのエンドミルで対応願います。

土佐昌典VCは、その名の通り先端がV加工してあり切り込み深さに応じて細いバターンが作成できるものです。この箇所の摩耗を無駄にさせないためにもこのエンドミルはパターン加工に専念していただくようお願いいたします。

穴加工と外形加工には土佐昌典FTがストレートタイプなので適します。

モノづくり体験色々

今日は高専の入試の日でした。本科生らの試験は終わりのんびりとしているかと思い、先般プリント基板づくりで止まっていたE君からの連絡があるだろうとは思っていましたが、昨日の土曜日に連絡があったのは、どこか遠い処からの利用申し込みでした。可能ですよと答えたものの、お住まいはわからずアクアラインの向こう側ということとお名前などから女性らしいということだけだった。

土曜の申込みはなかったので気が付くと昼少し前になっていて夢うつつでみた書き込みがどうやらFBのホームぺージ向けのメッセージとなっていたことに気が付き慌てて返事を送りアクセス方法などについての情報を知らせておいた。

ネットでわかったことは、小田原あたりから来られるらしい女性だということで、木更津までの距離や時間は先日の土浦から見えた方にちかい2時間半ほどになるらしかった。

日曜の朝になり、十時過ぎには来られるとお聞きして、とてもスイッチが入られてこちらまで来られるのだということも再認識しました。電子工作の入り口からはじめたいということでしたので、今どきのモノづくりに欠かせないArduino互換機の製作をお勧めして、最終的にいくつかのスケッチを動かして開発環境の構築ならびに電子工作体験の二つを今日の成果としていただくことにした。

幸い、Aitenodoモデルが液晶付きで破格のものの在庫があったのでこちらを勧め、またテープLEDでの実験などで先々のはかどりが見えそうな感触となった。大学時代に半田付けをしたことがあるのと、当時の実験ではブレッドボードも使ったことがあるらしかった。担当の先生が接触の悪さなどが起こることから毛嫌いしているらしいことなどもしれた。4月からの非常勤講師などでも心してのぞむ必要がありそうだ。

さて、里のお手製の基板バイスもつかってもらい先日来の小学生同様につかいこなしてもらっているのが、この写真だ。

開発環境として用意していた里のマシンはWindows10に移行してからArduinoIDEが正しく動作していないことがわかり、Windows10でもちゃんと動作している自前のSurface Pro2にお出ましねがうことになった。

気になっていたCH340Gいわゆる中華シリアルポートについては今は問題なく動作するのでWindows10でも問題がないことはわかり、別の理由で里のマシンはNGとなっているようだった。(要調査)

 

 

 

 作業を進めていると、作業エプロンが振動しているとしらせてくれた。三時過ぎにE君がやってくるらしいとの連絡だ。彼は、昨日のうちに送信したつもりになっていたメールが送信されていないことに今回も気が付いたようだった。

これは、おそらく送信する前に受信箱の確認をしないことに基づく最近のメールサーバーの流儀に基づくものなのだが、むしろメールアプリ側で自動的にやってもらいたいくらいかもしれない。

前回は、PCB加工機が上下動作に支障があり基板作成に至らなかったので、こちらで分解調整して対処してあったものだった。

今回の経験で基板加工機の一連の作業をE君はマスターしたので、4月から始まる新しい年度では本科の最上級生として、電子創作同好会を発展させていってくれるに違いない。今回の基板は謎のShield基板であるらしい。

お二人とも遅くまでかかりましたが本日の里での作業は充実した成果になったそうで、よかったです。

IoT罠プロジェクトの皆さんが訪問されました

管理人の西山です。マイペースでの運営を続けて早5年経ちました。年度末が近づき進級への取り組みに腐心されている学生さんもいらっしゃるかと思います頑張ってほしいと思います。

昨年末にクラウドファンディングで始まったIoT罠を使っておじいちゃん猟師を支援するという取り組みが無事に目標達成をしてスポンサーをされた方を対象に現地見学会が行われました。この方たちが組み込みの里に立ち寄られることになり、里はちょっとした人口急増でプチパニックとなりましたが、寒い中おいでいただいた方々に汁粉を振舞ったりしてにぎやかな一日となりました。

SNS活動では、顔見知りの人もF2Fで初めてお会いできたり良い機会でもありました。

これからIoT罠の製造調整などが始まっていくようですが、開発場所として地元高専生の方たちの協力を得てアルバイトとして展開していくというプランもあるそうです。

組み込みの里としましても、法人会員などの設定などを行い、平日でのご利用も可能になるようにしたいと思いますので、また更新がありましたらお知らせいたします。