64ビットプロセッサがIoTにも登場してきた

Arduinoなどの単機能のプロトタイプを作りこむ段階から、IoTにも高度な演算能力を必要とする携帯なみのチップが必要になってきたということだろう。使い分けが必要とはいえ、LinuxやWindows10などが動作する形で国産勢の姿は、これらとつなげるモジュール群という形に分業が進んでいるようにみえる。中華ボードで見かけた64ビットコアSBC PINE64が$15という価格で気を吐いていると思っていたらRaspberryPI3も登場した。携帯チップメーカーのジャイアントのQualcommからもDragonboard410Cが登場している。

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色々と手を付けなければならないことが増えてきたので順次使用できることから始めているのだが、Dragonboard410CにもLinuxをインストールして使えるようにした。センサーモジュールなどもつないでいく予定。インストールイメージはダウンロードに失敗したもようだったが、再試行で解決した。TCP/IPでの信頼性も最終的にはHashで確認しなければならないというのは仕方のないことだ。

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IoT向けのSBCが、そのままパソコン足りえる状況をみれば、パソコンの事業が空洞化しているのを実感してしまうのも事実だし、Windowsに縛られている必要もないという時代になったことはありがたい。1GHzの携帯マイコンをアナウンスした際に使う必要があるのかという話が台頭したのだが、当時のガラケーモデルに適用したいという日本からの声には驚きの声をもって迎えられたし、その後のスマホ移行で更に普遍化してしまった。IoTに必要十分な性能をもったSBCが提供される時代になり、街角コンピューティングで街の電器屋さんがカスタマイズして使えるようにする時代に向かっているのかもしれない。
メインボードのないパソコンがあるそうだ。LCDと電池とキーボードがあれば、あとはラズパイなどがあればよいというのも新しい流れを示唆している。

IoTには小さな液晶が分相応と考えていると、こうした小さいサイズでのUIが勝負になる時代なのかもしれないが、宣伝ビジネスがここにも登場することは勘弁してほしい。