電子工作オープンラボの開設をしてから10年が経過して、変遷も含めていろいろな機材についても改廃が進んできた。
会員証や説明カードの作成などにラミネーターを導入して用いてきたが、動かなくなっていた。中身を確認すると交流の低速同期モーターが回らなくなっていて内部で部品が外れている様子だった。ラミネータの故障はヒーターにシートが焼き付いて吸い込めないというものも多いようでモーターに異常のないものが見つけようとメルカリやヤフオクで探してA4機種を手に入れて故障機種からのニコイチで復活させた。
「修理」カテゴリーアーカイブ
拡大ルーペアームライトの修理
拡大ルーペスタンドの蛍光灯が切れていたのでアームライト版の拡大ルーペを作業机にセットして四人分の机を確保しようとした。迎えた子供たちがモノづくり体験をしている間は、静かに集中しているのだが物が出来上がってきて更に次に進みたいという思いにあるのに他の子供たちが作っているのは待っていられなくて大人しくしていないのは子供だから仕方がない。普段みかけない、レンズに蓋が付くスタンドがあると意味もなく開け閉めするのは子供あるあるだ。そして蓋のあいたままのアームライトがあることも忘れて椅子の上に膝立ちになって腕を振り回したので蓋をとめる付け根の樹脂が折れた。さすがに力がかかる部分なので生半可な接着や溶着を試みてもだめだった。
折れた部品を採寸して上面に幅広く拡大して接着する構造の部品としてABS樹脂で3Dプリントする形で設計してみた。
蓋が跳ね上がる構造なのでそのあたりの検討も必要だった。
出来上がって、アセトン系の接着剤で溶着した。実際の仕上げにはリューターを使って蓋の開閉がスムーズになるように削って調整した。
子供が机の上で使うのには不向きだということを再認識したうえで切れた蛍光灯タイプのスタンドの修理を進めている。
年代物の電卓を整備する
この年代物の電卓はパーソナルモバイルコンピュータの走りともいえるマシンかもしれない。クリック感のあるキーボードと単三電池2本で動作する2MBのRAMを搭載したモデルだ。MSDOSが搭載されて、123までも搭載されている。PCMCIAスロットにはFLASHメモリーカードも5MBとか増設できるというものだ。1993年に発売されて購入したから今年で30年近くになる。経年劣化で液晶はこのような状態だ。
裏ブタにある、爪は片側が折れてしまっていたが一つは生きていたので採寸して3D印刷して再現できた。
パネルカバーを剥がして、偏光板と液晶の間にある接着剤が劣化して酢酸のようなにおいを出してとても臭い。
偏光板を剥がすと臭いはとても強烈だ。
アクリボンドの溶剤で接着剤を溶かしつつ樹脂へらでそぎ落としていき、偏向板をカットして液晶に載せた。特に液晶との間に接着剤は塗布していない。
液晶カバーの縁に両面テープを貼り付けた
無事ハイコントラストで液晶も復活となった。
背面の電池蓋も同様だが、後で別の材料で自宅プリントしたいと思う。これはPA12という素材でDMM.makeで印刷したもの。