[更新2]3Dプリンターでの強度確保の課題

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imageimage左の写真は、最近斡旋しているミニバイスのノブだが、十字鍵の結合部で顎を動かす螺子を回すわけだが、螺子の勘合未調整とはいえ鍵の部分が折れてしまうという事例が発生している。

この構造自体は、Robo3D以来続けてきたものだが、この事例のようなことは発生していなかった。プリンターとしての差分の観点からみればフィラメントノズルの径が0.6mmから0.4mmに減ったこともあり充填率100%と差はないはずだが、こわれた断面をみると隙間が見えていて、必ずしも計算された充填率と実際の充填率には差が起きてしまうようだ。

Mattercontolのスライサー設定には、フィラメントの送り量についての調整パラメータがあって1.1から0.9の範囲でいじれるので、これを増やして状況をみてみたいと思う。

また強度差分につながるかどうかは不明なのだがパーツ出力において複数部品の同時出力を行ったことも要因となっているかもしれない。壊れた部品については、単体出力と共に、フィラメント送り量の増加、出力層を0.1mmに減らして層間の密着性を高めてみるということをトライしてみる。

左側がフィラメント送り量がDefaultで右側がフィラメント送り量を5%増しで0.1mmの厚みで出力をしたところ。明らかに空気?がないような透明に仕上がっていて強度は高まったようだ。

十字鍵の部分もあふれかえる状態だ。5%増しは多すぎたかと思われます。こうした状況の場合は、樹脂にアセトンをかけて柔らかくした状態で勘合させて固める戦略でいけます。

[更新2]Robo3DにもABS保温カバーを作ろう

Enclosure_.125_No_feet_preview_featured二台目のプリンターが登場してRobo3DのABS出力に課題があるという話でサポートが出来ないかというのも可哀相なのですが、写真のような立派なケースを作られて保温している方もいらっしゃいますし米国では発売もされていますが、レーザー加工が必要だったりと費用もかさむので二の足を踏んで今となっていました。

 

ホームセンターで売っているプラダンでなんだか作れそうな予感がしてきたので、次のような部品を作って、上のような形状で作ってみようと思います。一部はアクリルにするかもしれませんが。

imageこれでコーナーをクリップします。同様な角のパーツも作る予定です。プラダンの材料は300mm幅で90cmでも300円しませんし、厚みも4mmで保温性の点でもよさそうです。見た目の透明でないことが課題ですが、一部アクリルにしても良いかと思います。

仮組みした感じは下のようです、実際には角に裏側から透明テープがプラの角材を当てるのがよいのかもしれません。

思いついたら吉日とホームセンターで見かけた足でプラダンを買ってきました。カーブは、物にあてて、プロットしました。カッターで切れて簡単imageですね。

長いラインの部分の詰め物はテープで良いかな・・・仮止めは色付きでNGだけどね

 

 

 

 

 

 

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とりあえず、少し量産してみる。
この構造の部品は、サポート無しで綺麗にでる。コーナはサポート指定しないとNGでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

imageプラダンだと中身が見えないのであり合わせの4mm厚みのアクリル端材を使って窓を付ける形にした。上と前から覘けるようにした。プラダンの材料として連結とコーナー部品は売っていたので、それを使っている。

 

 

 

 

 

imageimageimageimageimageようやく最終形に近づいた。あとは液晶コントローラの位置を右にずらす部品待ちです。

 

 

結構奥に長いことがわかる。この中で、テーブルが前後に移動する構造なのです。新型プリンター同様に保温筺体に入った形になるのでABSの出力などをこれで変形問題を少しでも解決したい。

 

カバーはひっかけてあるだけなので、軽く簡単に外すことが出来ます。

Robo3Dフィラメント交換のワンタッチ化

新型プリンターが来て、3Dプリンターの二台体制になると、使い勝手の差で改善できるものは改善したいということが鮮明になる。

フィラメント交換において、エクストルーダーに対してフィラメントを押し付けるネジの開け閉めならびに、その際に飛んでしまった場合のワッシャー収拾のわずらわしさなどがRobo3Dには残っていたので、レバーで交換出来るQIDITECHのプリンターと同様な形にしようということになり、適当な先人達の成果を探したところよさそうなQuick Filament 交換対応という工作が出てきた。
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imageそして、新型プリンター側でABSを使って部品を出力してみました。生憎とM4の長いビスと書かれていたものが50mmでは不足していることが判明して70-80mmのビスを買ってきます。

また、洗濯バサミのような上の部品にたいしてM4のビス二本を通した下の部品をひっかけて使うのですが、下右側の部品はオリジナルのまま出力しましたがサイズの差からビスを通すと穴径が小さくてフィラメントによる積層が割れてしまいました。経験値として学んでいたことでしたが、忘れていました。2%のサイズ増しをこうしたパーツには適宜適用することで解決しました。下左がそうして出来た部品です。

3Dプリントで作成する部品は、こうした精度が気持ちよいので、印刷で派生するいくつかの誤差については理解してあらかじめ対策をすることが、低価格の3Dプリンターを使いこなしていく要のように感じます。

image生憎とホームセンターであったM4は、50mmまでで、壁に止めつける部品の中にM4 64mmのネジを見つけるのがやっとだった。しかし、これでも長すぎるようで切る羽目にはなった。

収まり具合からするとよさそうなのだが、ビデオで見れる状況とは異なるので、まだ何か考え違いかベースの部品も改造がいるのかもしれないようだ。

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[Solved] 新プリンターでの出力サイズが合わない

image新型プリンターでの稼働に向けての調整確認が続いています。運用としてメーカーが進める形式ではなくて、共通クライアントソフトで二種類のプリンター(旧Robo3Dと新QIDI AvatarIV)に対応したいからです。生成したGCODEやX3GファイルをSDカードに書き込んでそれぞれのプリンターにセットする形です。

問題が生じました。下で支えている透明の部品と、上の打ちかけで止めた部品は同じサイズのはずですが合いません。透明な部品は従来の環境で作ったもので、黄色は今回の新型プリンター向けにカスタマイズしたもので出したものです。

どうやらプリンター毎にスケーリングファクターの処理をしてgcodeを生成しているようです。中華モデルが範をとったものと違うものを私はベースに設定したようで相違が起きたようでした。同様なサイズ違いの話がネットに上がっていて小さくなるというモデルはFlashforgeのCreatorPro Dualなどの機種群になるようで、おそらく中華モデルもこのタイプに互換をとっているのでしょう。Makerbotのソフトを指定されたので、機種もMakerbotのマシンに合わせていたのが間違いのもとだったようです。

MattercontrolはよくできているAll in oneになった形の使いやすいプリンター制御ソフトになっているように私は感じるので、これで統一が取れれば子供たちにとっても3Dプリンターが使いやすくなるのではと思います。

Flashforge CreatorPro Dualから設定を派生させて運用してみたところ、サイズ問題は解消しました。