業界独り言 VOL248 日本発、UMTSの世界初

最近視力の低下・・・いや老化が著しい、また老眼の度が進んだようである。忙しい合間に見つけた日曜の半日を費やして購入してあったアマチュア無線機のキット製作に取り組んだ。最新部品で構築された無線機に搭載される部品の品名を読み取るのは最早ルーペなしでは仕事にならない。パソコンでのソフト開発であれば、おじさんフォントにしたり、大型ディスプレーにするというオプションがあるのだが、組み立て現場ではそうもいかない。アナログ屋さんや無線屋さんといった方たちとの接点を意識する意味でもこうしたキットを通じて感性を近づけておくことは必要なことと認識している。私小説を書き起こすことになった、99年七の月から四年が経過して世の中も変わり、予期したこと予期しなかったことなどの経緯を確認したりするこのごろでもある。

中年となった私自身が相応な年齢になっていることから、いわゆる同期や知己たちが会社での職制から見ると要職についている。そうしたことから、お客様として付き合う責任ある方々との真摯なバトルには、ある意味で仲間あるいは後輩とのやり取りと感じることも少なくない。また現場の方々として付き合う若い技術者との接点が私の感性を維持させてくれているのかもしれない。まあ精神の若さと肉体の若さは別物ではあるが、髪の毛や髭の色はすっかりグレーゾーンに突入している。ロマンスの香りはないにしても、ビジネスの領域では、溌剌としたテーマにしうる部材を預かり多くのお客様の開発を通じて異なったインプリメンテーションという楽しみを同時期に平行して評価できるという、言い表しようのない楽しみに浸かっている時間に続く次のストーリーを用意する必要もありそうだ。

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業界独り言 VOL247 梅雨のようなBon Vacation

世の中が、毎年の繰り返しとなる日本の民族大移動の夏の陣・・・盆休みである。当初の予定は、最高気温更新などが続くであろうこの季節を楽しむことなく、からっとした気候の中で紺青の青空を見上げつつのデバッグ支援をしているはずだった。夜になれば、AOLのページなどからアクセス出来るテレビ東京の動画ニュースなどを見やりつつ渋滞情報を参照しつつというスタイルの一週間のはずだった。第三世代の開発が一段落したお客様の関心事は、欧州展開のための世界対応ということにシフトしていった。本来ならば第三世代が世界対応の筈なのではという突っ込みは無しだ。

実は梅雨明けを聞いたのは、大阪入りしてからのことである。週末を挟んで大阪暮らしを、インドの仲間と過ごしたのは三月に経験して以来のことでもある。ライセンス商売をしているQUAD社としてはお客様が設計するデザインのボディに基本プラットホームとなるチップとソフトを提供してお客様が日本風の携帯電話に必要なアプリケーションを載せて仕上げていくというサイクルである。この春に過ごした二週間あまりの追い込みの仕上げは、こうした活動を加速させてくれた。試験環境である日本でのFTとのサイクルと米国開発陣営とのサイクルが見事にシンクして成果を発揮したのである。

そんな成功体験がお客様にとっては、大きな思い込みとなっていたようだった。季節は移り、春の国内行脚試験から、夏の世界対応となり舞台は国内では何も出来ない事態となっていた。試験装置をフルセットで揃えれば何とかなるだろうという思いも欧州認定取得に必要な測定システムを完全に揃えるまでには至らないのはRF性能評価のシステムとソフトウェア性能追い込みで必要な擬似試験対向装置というものの意識の違いだったかも知れない。世の中が第三世代に傾倒する中で2.5Gの開発というテーマの完成度はイマイチの様相となっているようだ。以外と実の薄い世界だったかも知れない。

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業界独り言 VOL246 今日から出来る国際化

気が付くと大阪で一週間暮らしている。洗濯も溜まり二日分の着替えでは賄えず、急遽細君に送付してもらった。ホテルに洗濯機があるような米国スタイルの大型ホテルが日本に無いのは、なぜなのだろうか。スラックスを洗濯依頼すると1000円かかるのだが、普通のコインランドリーでもあれば400円もあれば、ほかの洗濯も含めてドライヤーまで掛けられるのであるが・・・。ユニクロ衣料だとすると洗うことよりも買い込んだほうが良いような気になってくる。エコロジー的に考えると泊まっている現在のホテル選択が間違っているということになる。米国の仲間といっしょに泊まる必要などを考えると、まあ難しいところである。

せっかく出来上がった新居にゆったりと出来ないのは、仕事柄仕方がないのだろうか。最近は、定時退社よろしく明るいうちに帰るように努めていたのだが・・・。開発渦中のお客様の忙しさと私たちの仕事の忙しさは若干違うのだと思う。私たちも忙しいのではあるが、調整の利く忙しさであり、お客様のサポートをしつつ帰宅してからも仕事が出来るのである。お客様とのタイムラグ、仲間とのタイムラグの二つをバランスよくこなしているつもりだ。梅雨明けの先月末から夏に突入してずっと大阪暮らしを続けている。仲間が大阪入りするのを受けて関西空港からの乗り換え手順を英語と英文URLで指示したりして現地ホテルでの合流をすべく東京を離れたのは先月末のことである。最新リリースが米国では出たこともあり、出荷準備を急いでいるお客様は夏休み前とはいえ土日返上してのポーティング作業が始まる週末でもあった。

南森町の一号線沿いにある大阪のオフィスは、この地区のお客様サポートには必須のインフラである。大阪事務所に詰めるエンジニアの数は、まだ多くはない。言い換えれば地域に根ざしたエンジニアのために興した事務所ともいえる。ともあれ事務所の開所以来、ワイドな展開においての各地域ごとの接続テストなどにはベストマッチしていて大阪地区でのテストにあっては解析データの転送などにADSL接続されたSOHOオフィスは便利に限りである。米国への近さという意味で言えば関西空港から乗り込んでくる仲間もいるので大阪はやはり便利である。デラックスなホテル生活と疲れを癒すマッサージなどを頼んでいると前の会社の大先輩を思いだす。干支が同じ先輩は、熱く未来を語るひとであった。バブル景気だったこともあるのかも知れないが、未来に期待をかけた製品開発に多くの後輩のモチベーションも高く引き込んでいった。

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