春の陽気が不安定な時期でもある、予報では桜の開花予定日でもあった水曜に知己たちと独り言のオフ会を囲んだ。昨年も同様の時期にソフトウェア開発の中核を成している知己たちとオフ会を囲んでいたので今回は二回目ということになる。定期的にやりたいという想いとは裏腹に中々核になってやろうという意識が集まらないと続けるのは並大抵のことではない。言い訳になるが、日常のプロセス改善活動のように仙人いや専任となる方がいてこそ、積み重なっていくということになるのだろう。家電メーカーとして推進しているプロセス改善活動などは、最近のデジタル家電の勢いの中でプロセス改善活動も常態化してきているようだ。肥大化するソフトウェア開発の急先鋒であったケータイ端末関連のそうした活動については、脚光を浴びる機会も減ってきているように見えていて心配でもある。
そんな中でケータイ端末開発に絡むソフトウェアエンジニアが中心となったオフ会になったのは、まだ意識高いエンジニアがいると言うことだと思う。独り言に呼応する人たちに出来る手伝いがあれば、元気のある仲間達を紹介して発奮してもらうのも一つの方策でもあると思うのだが、忙殺されている感の続く職場では定時退社日という設定でも午後七時の集合は難しいようだった。今回のオフ会にはスペシャルゲストとしてケータイならぬ携端開発を多年に亘って続けてこられているベンチャーの社長のT氏を招いていた。オフ会の前の週に米国からのチャットをしたりしていた折に今回のオフ会を紹介したところ興味を示されたので、悩めるケータイ開発にも携帯端末開発の話が被るのではないかとも思ったのである。現在のように携帯電話が一般化するまでに携帯端末といえば、バーコードリーダーを搭載したPOS端末だったり、保険業務を実行する端末だったりしていたのである。
最近では携帯電話自体は、ケータイと略すらしいので間違えることはないのかもしれない。ソフトウェア石器時代に、私がCコンパイラ開発をしていたりしたころにも専用簡易言語を既に搭載されて端末における業務アプリケーションの表現やカスタマイズといった作業をしているのが当時の携帯端末の開発でもあった。T社長の力添えなどを頂いて開発したペン型バーコードリーダといった端末開発をしていたときには、8ビットでの組み込み開発と件名対応に用いるMSDOSパソコンといった時代でもあった。組込み開発がC言語により飛躍的に楽になるということの実感は、こうした端末開発を行いプロトタイピングでそのまま製品評価したりというターンアラウンドタイムなども含めての革新の渦中でもあった。T社長は、いたく開発したコンパイラにも評価をいただき以降の製品開発のマイコンを全て切り替えたりといったことも行われ開発専用マシンとしてTandyやNEWSといった個人用ワークステーションを開発現場に導入されたりといった先進の意識をお持ちの方でもあった。