VOL5 2000年2月 2000/02/28

業界独り言を書き始めて、毎月一回のペースを守ろうとしていたのだが・・・。ニッパチのたとえもなく忙しく毎日が深夜タクシーの日々である。

初芝を離れてから初めて初芝通信の家庭用PHS端末を購入した。コードレス電話である。コードレス電話であり、外部では公衆として使えるという本来の売りがようやく我が家にも遅ればせながらやってきた。既に利用していたシャープのPHS端末も苦労のかいあって登録できた。しかし、ナンバーディスプレイ対応のこの親機を使うためにはTAを買いかえる必要がある。本来のISDNの機能をインバンドで実現しているナンバーディスプレイの機能のためにまたTAを買いかえる羽目になったのは納得しがたいものがあるのだが・・・。

こうした矛盾をついていても仕方が無く必要な機能のためには目をつぶって導入して行くしかないのだ。もうISDN接続の親機を作るメーカーはいないのだろうか。通信機メーカーのリソースは全てCDMA関連や次世代の5Gに向けられているようだし2005年には有線電話はなくなると豪語しているメーカーもあるようだし、ISDNに固執しているとどこかの研究所のように誤った方向をとめどなく追求しているようなことにもなりかねない。

レトロ趣味として取られてしまいかねないのだが、PHSの実力はユーザーからみるとたいしたものでパケットONEでもなんでも価格もスピードもたいしたものである。i-MODE版のEDGEが一番よいのだが無いのだ。電車での通勤が多いので(朝は・・・)車内での会話は携帯のメールの費用に終始しているような気がしている。それくらいメールが携帯ですることが当たり前になっているらしい。WCDMAが始まる前にi-MODEでトラフィックを低速分散させる狙いは功をそうしているがそうした流れとWCDMAで期待する価格との開きに付いてはよくものを考えて行く必要があるだろう。

会社に頼んで必要に迫られてDDI-Pの64KPHSカードを導入したが中々よいのだ。個人所有していたシャープのそれがようやく奥さんのモバイル用途に専任できそうである。通信と時差を超えて暮らしているのだが積極的に時差を活用して相互の力を発揮すべく立ちまわりたいと思いつつ深夜を越えて時差の国と電話をしてしまう実情の自分に腹を立てている今日この頃である。

自分の存在理由を確認すべく一年間をその模索の日々として捉えてきたが半年が経ち、いくつかの存在意義を明確に認識し活動のベースポイント切替を行うのが来月の仕事である。半年で英語があまり苦にならなくなってきたのは良いことであるが、日本のお客様の実情を米国のメンバーの開発方向性にまで反映して行くことの難しさは会話の単語能力の差を思い知ることで毎日がやはり勉強の日々である。中々アーサーランサムを読み進めようという目標が達成できない。