VOL74 トップの走り方 発行2001/1/30

トップを走る会社は幾つもあるのだが、トップであればあるだけに要求されることも多いし、自ら不満に思う点も多いものである。NHKの深夜番組であるトップランナーという番組などは新進気鋭の若者などが取り上げられて衒いも無い彼らのトップ振りには羨むことがおおい。実力を高めるための路上ライブをしたひともいれば、日本代表のレフティもいた。みな努力を欠かさぬ人たちばかりだ。

トップであるには、取り組むべき課題も多いのだ。トップを行くメーカーは追い落とされることを厭うし、後塵を拝するメーカーはそれを実現すべく奔走して競争となるのである。安住せずにアグレッシッブな取り組みをしていなければ、トップからは落ちるだろうし、トップに上がっていくことも可能であろう。保守的な見方をし始めると先は暗くなる。

誰もが組み込みなどに高級言語を使わないと思っているころに組み込みでC言語を実用化したメーカーがある。このメーカーでは自社でコンパイラの開発をした。自社技術の一環としての必要な取り組みということだった。組み込み現場の評価を持ちつつのコンパイラの性能は高く評価された。自社チップでもないマイコンのコンパイラを開発した背景には、自社ソフトウェア技術をトップメーカーとしてのノウハウ結集としたいということもあったからもしれない。

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VOL73 愛よりも楽しい何か 発行2001/1/20

愛を取り巻く環境は世界に到達しようとしている。日本の茶道の奥義を駆使して野点で楽しむ新しいスタイルを確立したからだ。この新しい野点では、実際には大塚ベバレッジのJava TEAが使われている点が新しい。何処でも座り込むという最近の若手の心を野点で掴めるのかどうかは、野点での演目に大きく影響するだろう。

愛を説く宣教師達は、愛のスタイルとして野点での新茶道を急展開しようとしている。若者は愛を求めているのかどうかは別だが、愛あるものとの以心伝心が速いと言う特徴から愛を求めているようだ。ビジネスで野心をあおるもの達は、愛を肴に宴会や祭りが開かれることを想定してそうした会場への的屋としての参画を求めている。最新の技術で自宅からそうした祭りや宴会会場とをオンラインで接続できることが一つの売りでもあるからだ。料金回収も愛により容易であることも理由なのかも知れない。

愛の無い人たちは、JavaTEAではなく欧州のスタイルに嵌っていた。紅茶の嗜みである。文句の多い欧州を中心にしておけば間違いがないという考え方だったのかも知れない。北欧には愛の無い姿も一般的なものだったかも知れない。世界に通用するというものとしてうまく離陸したものは中々ない。技術的に優れているからといって通用しなかった技術は幾つもの事例をしっているからだ。

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VOL72 メーリングリストで元気な会社 発行2001/1/18

同窓の仲間から電子メールが届いた。賀状に書いておいたEmailのアドレスがあったからだ。聞けば、御母堂がなくなった由で欠礼するということだった。卒業してから25年経ちつつも届いた文面からは、声が聞こえてくるような気がしたのも不思議な気持ちであった。見知らぬ人との電子メールではないからかも知れない。但し、浮かんでくる顔は若者時代の顔でしかない。久しくあっていない。

最終担任の先生が、何かの賞を国から授かったそうで、そのお祝いも兼ねて同窓会をしようというのが今年は実現しそうだ。こうした連絡が電子メールで盛んに行われることになりそうだ。道具で永らく使ってきたUNIXは、いつしかネットワークや電子メールといったインフラ構築の道具になってしまった。私の手に馴染んだシェルコマンドは最近ではIT技術と呼ばれるようになった。

QUAD社では、あふれるほどに様々なメーリングリストで開発や議論が進められている。初芝通信などでいえば、これが横串活動とかなんとか委員会といった類のものである。フラットでない組織で運営する限り議論は出来ても、実践段階に移せないという問題がNewsシステムなどを雑談所などと呼ばれてしまう風潮がある。良い議論があれば仕事や組織が起きて展開していくあるいはそのまま疑問を確認に日本で試験をして測ってみようなどということはよく起こる。

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VOL71 チャレンジャーでありたい 発行2001/1/14

QUAD社での生活をしつつ世紀を越えたわけだが、自我の世紀を越えようとしている知己との出会いは幾つもあった。みな、現在の仕事を通じての自己実現に向けて悩んでいるようすだ。自己実現の場としてフィットするのは各自によって異なるのだろう。それは当然だ。小窓次郎の話を聞いたからといって短兵急に転職する必要などは、ない。エンジニアとは、何かに向けてチャレンジしていくのが良いのだと思う。これは私見である。押し付けるつもりも無い。

知己と話す中で、仕事として取り巻く環境で思い悩んでいる人が、意外に多いことは天真爛漫マイペースで会社生活を続けてきた私などには、ある意味で驚きでもあった。さぞや私の周辺の上司同僚の方々は大変な思いで私と仕事をしていたのかもしれないとも思う。そうしたマイペースな中で自分の信じる方向に向けて仕事として、取り組んできたことには自負もあるし、また私の財産でもある。いつの場合も元気に思い切り取り組んできた。

業界がどうあれ、自分が信じる技術があれば、それに突き進みたいという気持ちが素直な私の思いでもある。できればそうした思いを共有しつつ広げていくという仕事ができれば良いと思ったのが私の転職のきっかけでもあった。給料だけで仕事を決めにければならない人もいるのかも知れないが、仕事をしていく上で自分の生活を当てはめていけば幸せの尺度など共通のスケールはないと思う。

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VOL69 トホホなBSデジタルテレビ 発行2001/1/13

21世紀に入りました。あけましておめでとうございます。

昨世紀末に、我が家は大型テレビの入れ替えが行われてBSデジタルなクリアな画面で紅白を見ることが出来た。BSデジタルな映像は素晴らしいのだが、世紀越えの中継などは限られた地区での映像のみとなってしまった。これも致し方ないことだろう。新サービスへの移行に見られる次世代携帯のようなものだ。しかし、全国規模で一気に出来るということは衛星による放送ということだからである。

ITな機能がいろいろ網羅されていて、PayPerViewの為の電話結線なども従来のPerfecTVのように設定が必要になった。画面サイズの横伸びなどは従来のBSやCSおよび地上波ではいままでの4:3で表示できるように設定をした。自宅周辺は難視聴地域に設定されているのか無料CATVの設置がなされていたのであるが、最近はこのサービスも地域CATV業者に移管されている。無料はつづいているのだが。昔のHAMによるインターフェアのような画像になることが起こっていたのだが、TVの更新でより悪化してしまった。

全てのコンテンツがBSデジタルに移行できない限り、あるいは圧倒的に面白いコンテンツで地上波を見限るようなことでもない限りは、この画質の低下は呑めない話である。受信端子が増えたわけでもないので受信レベルがいままでよりも劣化したとも思えない。昔、購入してあった受信アンプを挿入すると見るに耐えない映像に劣化した。ノイズがさらに強調された感じである。一旦は諦めてもとに戻しておいた。

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VOL70 美味しいひまつぶし 発行2001/1/12

正月早々に一日の出社をしてから4連休をすることにした。電機労連の方々はずっと連休だったようだが。1/4に出社した時には200通あまりのメールがたまっていた。クリスマス休暇を終えたメンバーは元気に仕事をしているようだ。

年末年始休みに、解決すべき課題を抱えて世紀越えをしてしまった常務と課題についてのやり取りをしつつ該当テーマへの取り組みへの作戦を練った。戦略を固めつつ本社とのコンタクトと平行して戦略の推進を進めていくことにした。

二番手戦略のお客様が繰り出す戦略のなさにあきれ果てつつも、説得性のあるいくつかの選択肢を示してきたが、二番煎じの体力消耗としか思えない取り組みもせざるを得ないという日本的な状況も見えてきた。21世紀とは思えないが。

帰省ラッシュを避けた訳ではないが、4連休の中日の二日をかけて名古屋までの旅行をした。ご贔屓のJPOPの追っかけである。関内あたりの路上から数えると3年あまりが経過している。気軽に声をかけられた路上から考えると大躍進であるが相変わらず気さくなコンサートである。最近はコンサートに託けて旅行をしている。

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