業界独り言 VOL165 いつも関西から始まる

毎週のように新幹線に乗り込んでの宿泊出張が続いていた。ブロードバンド時代を実感するのはホテルなどからのアクセスがどこもADSLなどで高速化されてことだろう。それでも高級なホテルの割りには割高な通信料を要求するところや、各部屋から一日料金でブロードバンドアクセスを提供しているホテルなど色々である。出張の疲れを癒すにはゆったりとした風呂があれば最高なので奈良駅に隣接してあるような銭湯なみの大浴場を併せ持つホテルなどもおすすめである。

桜木町のランドマークタワーにあるホテルニッコーなどはビルの上にホテルが建っているという形式だし、名古屋のマリオットホテルはデパートの上にホテルが建っている。アクセスは至便であり夕食などは、階下のホテルのデパ地下で夕刻からの食材セールを狙っていけば温かい美味しい食事を安価に揃えて窓から見える夜景を更に肴にしてゆったりと部屋で食事が出来る。街頭にはワールドカップで来日した旅行者も多く見られるのだが、それは近くに競技場を誘致できたかどうかにも大きく起因している。名古屋では競技場は作った物の韓国との同時開催になり溢れてしまった口である。

名古屋の町は、道路が整備されているのが有名である。無論、道路以外にもインフラ整備という文化が愛知には強いように見受けられる。税収を補うためのインフラ整備であるギャンブル施設などは数多く見られるが、町としてはアジアに押されていて元気がないというのが印象である。最高収益を上げているトヨタの城下町とはいっても倹約つましいトヨタ文化のせいなのか町全体として景気がよいという印象は見られなかった。そんな中で二週続けて、日曜を名古屋で過ごすはめになった。関西発祥のジャンボタクシーを借り上げて、名古屋市の郊外にあるテスト地区でのテストに臨んでいた。いつもCDMAは関西から始まるらしい。

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業界独り言 VOL164 ホームサーバーの道その二

ホームサーバー構築運営の上の課題の一つは、障害モードへの対応と維持運営ではないかと考えている。実際ホームサーバーを商品としていち早くアナウンスした大手家電メーカーの意欲的な商品などは実際に起こる停電や改造などによる不具合を想定して非インテルCPUの搭載で低消費電力を実現したLinuxベースの物を出している。この商品では乾電池によるシャットダウン処理の保証などがなされている。家電商品としての戦略的な位置づけもありシンプルな外観で設定などはPC側でのWebベースで行うような作りは最近のルータなどと同じである。

仲々実商品の波にお目にかかれないセットトップボックスという幻想は、デジタルBSやら110度あるいは、地上波デジタルなどというインフラのリニューアルに基づいて官民の利権せめぎ合いという中で進められている。 オープンソースな形で登場してきたホームサーバーという商品との違和感を感じる。ブロードバンド時代に合わせた商品としてインターネット接続型監視カメラなども登場してQuad社でもオタクなメンバーが自宅に設置したりしている。こうした商品との違和感を感じるのは110度CS対応の新サービスep端末である。ハードディスクレコーダ的な意味もありインターネット接続のゲートウェイとしての意義もありそうな端末である。

ep端末としての不思議の一つは、世間をドライブ出来ていないのにサービス開始している点である。やつぎばやにBSデジタルから110度と打ち出してきたことも原因かも知れない。EPG等との連携を真摯に考えていったらEPは良い選択なのかもしれない。しかし、そこにどんなコンテンツがあるというのだろうか。自宅を例にとって見れば、今一番人気で細君が見ているのは昼の連ドラである真珠婦人である。菊池寛の小説からのテレビ化らしいが東海テレビのこの番組は若い人にえらい人気らしい。細君が若いかどうかという突っ込みは別にして・・・。お気に入りの俳優がきっかけで、そこにはまりこんでいったらしい。ファン同士の意見共有はインターネットの掲示板なのである。

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業界独り言 VOL163 ホームサーバーの道その一

サッカーのワールドカップも始まった。意外な展開などがあり、王者というものの存在について維持することの難しさを改めて知らされる。そうして実際のフィールドにいた選手達についていえばいつもはクラブチームで戦いあっている仲間達だったりするのだ。枠組みを変えてみたときに枠というブランドが強いのか、個々の選手達が強いのか、はたまた伸び伸びと活躍できる仕組みが良いのかといろいろと考えさせられる結果でもあった。世の中は、結果としてしか認識できず。個々の選手どうしは既にそれぞれの力を認識していたりした結果だったのかもしれないが。

サッカーのワールドカップの前日からトラブルが個人的には続いていた。少し早めに家に戻った事も手伝いサーバーの設定更新などを進めていた光の国に参加してからは常時接続の影の支えであるブロードバンドルーターのお世話になっていた。仕事での世界と同様にここにもARMのプロセッサが搭載されている。8MのADSLにはARM7でFTTHにはARM9という住み分けが明確になっているようだった。アプリケーションが明確なルーターというビジネスでは性能差が要求されるアプリケーション能力を明確にしているようだ。このSOHO向けといえるのかホーム用という範疇のルーター群の競争は厳しくコスト競争や性能差など製品リリース後のアップデートも競争の一環とみえる。

光ファイバーが引かれるまでもなくISDNベースでの常時接続は果たしていたのだが、自宅サーバー構築には気乗りがしないでいた。個人で管理するメーリングリストサーバー程度が関の山というのがISDNベースでの個人的な感想であったからだ。無論自宅マシンを公開していく上でのサーバー処理などは、以前の会社で早期技術評価という名目で散々やったApacheやPHPなどの稼働によりイントラネットによるDB連携などを手がけてきていたので昔取った杵柄という事でもあった。しかし光ファイバー接続によりようやく自分の納得できるサーバー環境に近づいた訳である。

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