VOL68 師走にトホホな事態 発行2000/12/27

師走に入り、片づけをしている時期なのだが、帰国トラブルで始まった今週はトラブルが続いている。日曜日に帰国してクリスマスイブを過ごすことは出来たのだが、月曜日の朝は11年連れ添ってきた31インチテレビが2次元から1次元表示にかわりいわゆる、ラジオになってしまった。テレビのコンテンツをラジオで聞くのは情報の欠損が多すぎて使い物にならない。

椎間板を傷めて、鍼治療に通っている妻の体の状況は良くないのでせめてテレビ環境確保の為に月曜の帰りには、早々に上大岡のカメラ屋でデートすることになった。テレビ売り場にあるテレビの多くはいわゆるワイドなテレピになっていた。予め現在使っているテレビに相当するサイズを調べてはいたのだが36インチクラスでは画面の縦が縮まってしまうのであった。28インチクラスからの移行であれば問題ないのだろうが、40インチクラスとなるとプロジェクションタイプもしくは液晶あるいはプラズマという答えしかなさそうだった。

嫁さんと実際に物を見ていく中で、気にしているのはデジタル放送ではなくて現在の放送の見え方を気にしているのだが、「こんなに綺麗でしょどうです」といった乗りのカメラ屋としてはアナログ放送のアンテナを結線してはいなかった。ほかのワイドテレビで映している事例を見せて「あんなふうなのか」と納得をしつつ実際の現物で見れないもどかしさと画面サイズがじゃっかん狭くなることについて納得しがたいようだった。

42インチクラスのプラズマディスプレイを見てもらったうえで金額が更に二倍以上高くなることを理解してもらった上で現在の31インチのモニタの幅にはいる36インチのデジタルテレビに決定した。テレビの回収や台などの交換なども含めて一切合財の施工をお願いした。妻の腰の具合を考えても設置や廃棄も含めて依頼する必要があった。3日後の配達が決まったので帰ることにしたが、嫁さんの腰が痛み中々エレベータまで進めず悪戦苦闘が続いた。

翌日は一応テレピでニュースを見れるようにとノートに繋ぐTVアダプターを買い求めて帰宅した。USBで98で動作するはずのユニットを接続してデモをした。しばらく実行していると画面がフリーズしてしまう。音はつづくのだが・・・なにかドライバレベルでの障害が起こるようでありトホホとなった。搭載していた無線LANカードを外すと安定に動作することが判明したのだが、これではEmailを読みつつTVを見るというコンセプトが否定されてしまった。テレビが実際に到着するまではしかたがなさそうだった。

トホホな翌朝は、朝飯を食べるまもなく銀行などに寄ってからの出社となった。ビルの地下街にあるドラッグストアでめがねクリーナーを買い求めると小銭が足らず財布から5000円札を出してつりを貰った。あるメーカーの対応などをしているうちに昼になった。外に食べに行くことになりジャンパーを羽織って出かけた。午後一時過ぎであり近くの食堂にいき定食をたべたのだが食べ終わって財布がないことに気が付いた。この二時間あまりの間にジャンパーで行動した範囲は狭いのだが。とほほな師走でおわりそうだ。

サンディエゴ通信 VOL4 ドライトマトは何処に 

サンフランシスコ

年の瀬に、またまたサンディエゴに来ている。クリスマスカードやお土産を持ち込んだりしているのだが、歳末の寺泊への買出しのような雰囲気であったりもする。本屋で売っているオリジナルのトートバッグを買って来いとか。ドライトマトを買って来いといった密命を受けていたりするからだ。 この季節でも日中のサンディエゴは、はっきり言って暑いです。セーターは不要でした。空港についてからのタクシーは、着いた季節を見まごうばかりでした。とはいえ、クリスマスの雰囲気はポスターなどには感じ取れるわけです。UTCのモールにいくと半袖のTシャツ姿が多く見られました。セーターを着て汗をかいている私は何者なんでしょう。 いきつけの寿司屋は、まだ昼少し前で準備中でした。七月に訪れた際と寸分変わらないような雰囲気のなかで日曜日の人出のなかを、散歩していった。UTCのモールはかなり広く百貨店が4つ入っている。中央のスケート場もあるフードコートには、スタバや日本料理・インド料理など店があって好きなものを買って席で食べることができる。所謂、デパ地下のようなものだ。 昼食の第二候補の中華ファーストフードのパンダエキスプレスは、その中にあった。手早く野菜がたくさん取れて割安で美味しいため、相変わらず人気の高い、この店の列に並び焼きそばとの豆腐とナスの炒め物、花キャベツの炒め物の盛り合わせをオーダーしてコーラと一緒にカリフォルニアスカイの下で食事を取っていると不思議な気がしてしまう。寒くないというだけで別世界や時間を超えてしまったような気がしてしまうのだ。 昼過ぎには、同僚も到着したので彼の車で、すこし先のモールにいく。彼はミネラルウォータとビールを買い込み、私は頼まれていたドライトマトを探した。パスタにいれると確かに味がでるのはドライトマトだと思う。ただし、日本で買うと高い。こうして出張に来た折に買い求めるというのが嫁さんの戦略だ。それも電話によるリモコンだったりする。しかし、食料品ならばなんでも揃うはずのスーパーでも探索には難航した。野菜売り場にいたお兄ちゃんに聞いても自分が使ったことがないのか判らないという。結局トマトの缶詰のコーナーにあった。トマトはトマトなのだが・・・。 一週間の滞在は、お客様向けの研修と幾つかの課題処理で費やされて、また上司達との会議を通じて本社との意思疎通を図りつつ日本の要望などをつたえるといった活動に費やされ結果として毎晩向こうのメンバーと食事を通じた打ち合わせになった。韓国料理を二日、寿司屋を一日、イタリア料理を一日、アメリカンなレストランを一日といった按配だ。今回は同僚が車できているので近くのモールで夕飯をすますだけというパターンからはずいぶんと改善された食生活になった。 金曜日には先に戻ることにしていたので木曜日の晩は仲間とアメリカンなレストランでステーキを食べたりした。食費はあきらかに安い気がする。サンディエゴの不動産はずいぶん高く日本と変わらないという話もあるようだが。日本人で現地勤務になった方が給料がさがりましたといっていたが食費とガソリン代が安いくらいですと話していた。それでもとがとれればよいのだが。 金曜の朝は早起きをして、近くのベーグルショップでベーグルをしこたま買い込み合わせてクリームチーズも買い込んだ。そのままお土産だ。前回は全ての種類を一つずつという注文をしてクリームチーズを四つ選んだ。サーモンとかブルーベリーとかいろいろだが。併せて普通の朝飯の分の注文をするといって二種類の注文があるといったのがまずかったようだ。オーダーを終わってレジにいってみると12個いりの箱が二つあった。注文書にはチーズの記載がなかった。どうもダズンボックスには二つのチーズがセットの値段らしかった。四つのチーズをとったのが間違いだっのたか二種類の注文をするという英語がまずかったのか・・・・。まあ結果はそのまま受け入れてホテルにもちかえりチェックアウトをしてタクシーで空港に向かった。 サンディエゴの冬の朝は、霧がおおいようだ。そんな話を運転手と話しつつハイウェイを南下して空港をめざした。クリスマス休暇目前ということもあり到着した空港にはそとまで人の行列がはみ出していた。目指すユナイテッドの接続便のカウンターは中でとぐろを巻いていた。並んでいるとサンフランシスコからの便が遅れたという情報がはいってきた。自分の接続便もそうなので気にしていると最初は30分の遅れと表示されて最後には二時間の遅れと表示された。一時間以上まったあげくカウンターに辿り着いたがユナイテッドのおじさんは、あんたの飛行機には間に合わんよといってくれた。まあぎりぎり乗れるかもしれないと思い、荷物だけサンフランシスコでおろす事で妥協した。さきほど買い求めたベーグル2箱とサムソナイトを預けようとしたが一人荷物は二つまでだという。おじさんがちょっと待てといっていなくなった。どうしたのかと思っていると戻ってきて細長い箱を抱えてきた。これで一つにすればよいという理論だった。ぴったり入ったその箱をパーフェクトと呼び合い荷物は預けられた。 あきらめつつ時間が出来たので、空港のスターバックスでミントを買い求めた。この買い物も懸案事項の一つだった。ニューヨークでは、これがおしゃれらしい。日本にあるのかどうかは知らない。あきらめのまま迎えた飛行機に乗り込んだがサンフランシスコに到着したのは、次の飛行機の離陸時刻の15分すぎだった。連絡時間には一時間20分しかなかったのがプラン上の失敗だった。しかたなく明日の便への予約変更を電話したところそれは確保できたのがせめてもの救いだった。ノースウェストで通して切符を買っていないので文句をいう先も無いのでとれなければ会社の支払いとはいえ、サンフランシスコで停滞することになるからだ。 ホテルを探していつものホテルのチェーンが見つかったのでそこを予約した。これも確保できた。日曜日の到着になるが致し方ない。といつて急にサンフランシスコを物見遊山する気にもならないのでホテルに直行した。折角たかいホテルにしたのでホテルのシャトルを呼びつけてきてもらった。車の免許をもっていない私としてはこの選択は最善である。空港への着陸をみられるホテルからこのメールを書いている次第である。あしたは11時までに空港にいくシャトルにのるだけでようから気がらくだ。 ホテルにもスターバックスのスタンドがあったので昼飯としてターキーサンドイッチを買い求めてカプチーノをラージでオーダーした。こんなサイズはイタリアでは頼めない。このボリュームがあったので夕飯まで食べる気はしなかった。デザートでもと思い頼んだバナナスプリットはハーゲンダッツのカップアイスが三つのり、生クリームとバナナとパイナップルの乱切りとチェリーが乗るというパスタ皿にのった写真のようなものだった。まあ、いいかこんな日もと思う一日だった。 あしたはさっぱりと和食がたべたいと思うのであった。

VOL67 時差の中で 発行2000/12/19サンディエゴ

Enabling Companyを標榜するQuad社は世界中のメーカーのCDMAの物作りを支援している。例え素人の方がライセンシーとなって開発に苦労していたとして電子メールや電話などでのサポートを可能な限りしている。実際にサンディエゴまで飛び込んできたりしてもそれに対応する実直さがある。

あるメーカーが既にCDMAの実績を積まれていたのだが、新機能を有するモデルにまったく未経験の別事業部の方が開発に取り組まれることになった。当然端末事業部からは二名ほどの経験者の方がそのチームに派遣されて支援をしていくことになったのだが・・・。

実際の開発では、新しいチップセットに提供されたソフトウェアに、端末事業部の方が積み重ねてこられたソフトウェアのノウハウを施して動作をさせるように仕事が進められていた。新たな機能には新たな無線ユニットやDSPの機能も含めてサポートしているために盲目的に以前のモデルでのノウハウが活きるとは言いがたい面もあったのだが、開発主体の事業部の方の経験不足は否めなく暗礁に乗り上げてしまった。

サンディエゴとの間で飛び交う質問のやり取りだけを見ているとこの点ならば、端末事業部の方がフォローアップしてもらうことで解決するはずだと思うのだが経験不足の方が経験を積まれた方々の修正盛り込みをしていく上で問題が複雑になっていたようだった。予約をしないままにサンディエゴに向かったこのメーカーの方を支援するチームを設けて二日ほど取り組み彼らの修正点の不備などを明らかにしてうまく動作したとの朗報が届いた。

同様のソフトウェアを利用している別のメーカーからは苦も無く動作しているというので何かインプリメントの誤りであることは確かだったのだが・・・。詳細を理解して改造した方の内容を別のチームが引き継いだことが間違いの始まりだったようだ。しかし、そうして経験を積むことによりまた一つのチームが経験者として取り組むことが出来るようになった。

開発されたソース一式だけでも大変なボリュームではあるのだが、日本のUIのソフトは更に複雑怪奇な状態であり、プロトコルやコアな部分が提供されてもそれだけで十分とはいえないのかも知れない。しかし、コアな部分に触れずとも仕上げに回っている顧客もいればそうでない顧客もいる。いじり倒して出荷出来ないよりは短期日に仕上げて機会損失を増やさないことを目指したほうがよいと思うのだが・・・。

チップ事業以外の接点が、まだこれから立ち上がりそうな感触がこうした所にも見えてきた。 UIやアプリケーション用のチップセットにもビジネスを広げていく事になった。一般化するにはまだ二年程度は必要とみているが、この業界はチャンスにのれば常識の通じる世界ではない。I-MODEで常識破りをしたキャリアでは、すっかり最近は常識に固まった仕事に陥っているようすだ。

日本が寝静まる時間に起き上がって別の文化の中で日本や携帯でのこれからの仕事のあり方を考えていると、いろいろな議論が出来るようだ。日本からも多くのメーカーやベンチャーの技術者が集まる中で議論をしてみると新たな方向性にも日本で考えていたとき以上に確立してきたものとして捉えられそうな感触が出てきた。一発逆転を考えているケイ佐藤のそうした姿は、QUAD社の中にあってもベンチャーの姿をより濃く映しているように感じる。

VOL66 世紀末を常夏で過ごす? 発行2000/12/17サンディエゴから

どたばたとQUAD本社に出張する日程がきた。歳末シーズンで成田で混むのがいやなので、TCATでチェックインをすることにした。最近NEXに押されているのかTCATの人気は思わしくないようだ。利用するNORTHWESTのページにはTCAT利用すると500ボーナスのマイレッジが付くキャンペーンをしている。これは成田までのリムジン距離ではあるまいが。

NORTHのカウンターで荷物のX線担当から質問をうけた。影に映った怪しい爆弾のような物体は米国仕様の足で踏むタイプの自転車の空気入れであった。日本にあっても自転車にあわないので今回は米国に置いてくることにしていたのだった。あずけた荷物は一旦シアトルで荷物を受け取って再度委託してくれということだった。ロス経由の場合には直接届いたように記憶しているのだ・・・。成田でのラウンジ利用券にマークをしてもらい、またボーナスマイレッジの申し込みに番号を書けという。そこでインプットすれば済むことのように思うがNORTHWESTとしての取り組みというよりも日本のみでの取り組みのようだった。

朝食替わりの時間でもあるが昼になろうとしていたので二階の飲食TCATの二階の飲食街も店をたたんだところが多いように感じた。閑散とした感じではあるが、いちどは潰れたはずの京樽は人形町の地元に近いのか頑張って出店を維持していた。所要一時間の中でのお茶を買い込んで出国審査を受ける。12時直後の便にスムーズに乗れて高速で転寝モードに入った。成田での検問で目を覚ました。検問といってもパスポートを見せるだけだが・・・。

案の定、成田は既に休暇に入った学生達で出国ラッシュを呈していた。ノース8便はバスでアプローチするタイプであり、指定のラウンジとはマッチしていなかった。曙ではなく茜のサインミスだったのか・・・。しかし、すぐに繰り上げで早く搭乗することになったので結果はオーライだった。乗るときはビジネス先行なので快適である。鈴木その子さんはエコノミーで通したそうですから、QUAD社もコストダウンの為にも考えた方がよいだろう。

時差防止の為に、ウェルカムドリンクのワインから飛ばして一気に真っ赤にして食事の後はそのまま眠りについた。シアトル経由のNW機は予定よりも順調に飛び、その日の深夜にはシアトルにつく勢いだった。朝飯で起こされてからは時差調整モードにした。結果として45分も早くにつき早朝の6:00前に到着した。意識は夜中の11時なのだが。入国管理がはじまる時間まで機内で待機となった。12月のシアトルはさすがに冷えこむようだ。手にした荷物はそのまま、また預けて不安なままにエレベータが水平に移動するような雰囲気のサブウェイで移動してアラスカ航空をに乗り換えた。

二時間ほどのフライトはロッキーの上空を南下するようなコースであり雪山の上空からの風景を楽しめた。一時間もすると下界の風景はかわりいつもの雪の無い山々に変わっていた。果たしてサンディエゴ空港に降り立つと皆半そでやTシャツのいでたちであるセーターにジャンパーはあまりにも暑い・・・。タクシーで通る町並みにはクリスマスの飾りもあるもののホワイトクリスマスとは縁遠いものであった。12月の大晦日をマニラで過ごした際に日射病になったことを思い出していた。暖かさへの急変でかえって風邪になりそうである。

さて、クリスマス休暇を前にビシパシと仕事を片付けようとしている仲間と密度の濃い暑い世紀末を過ごす一週間になりそうだ。

VOL65 PARTY WAS OVER発行2000/12/16

忘年会というイベントとクリスマスパーティというイベントを併せて行うのが外資系の姿なのだろうか。お客様には忘年会と説明して本社にはクリスマスパーティをしたと報告するのが実情なのだろう。初芝通信などであれば、事業部毎に事業計画達成記念パーティなどとして行う事だろう。弊社ではそうしたイベントは9月に行われた。いくつかのコミュニケーションミスでソフト部隊の我々は呼ばれなかったが、現地ではなぜ来ないのかという話になっていたようだ。

自ら参加を宣言していくべきだったのかもしれない。東京オフィス自体が個別の事業部や部署の出張所のような長屋的雰囲気の為に統一した指令系統は無いことが自由でもあり、こうしたことが発生してしまう理由でもある。クリスマスパーティの席上で長屋の主である、QUADジャパンの本松社長が東京事務所としての人員を発表した。昨年末のクリスマスパーティは、赤坂の小さなパブでテーブルをつないで行うほどの人数だった。今年のそれは、ケータリングサービスを依頼して広い会議室をセットアップしてパーティ体制をしっかりと実施するまでになった。

来年はどこかホテルで行うほどまでになるのだろうか。まぁ50人を超えればそうしたこともあるのかもしれない。みかかや初芝通信のOBである弊社顧問の方にも参加していただき賑やかな中で進んだ。今年、加わったメンバーのインタビュー形式でクイズ大会となり大いに盛り上がった。NEC系で仕事を続けていた一番の若手技術者も今年の12月から参加したニューカマーである。英語はまだ出来ないために本社チームへの紹介や自分自身の研修にも事欠く状態であるが、パーティが終わる頃には雰囲気に溶け込んでいたようだ。年明けには少し英語の話せる別の新人が新たに入ってくる予定なのでしばらく本社にいってもらおうと考えている。

つぎつぎと新たな仕事のチャンスが発生している弊社では、携帯電話メーカーと同様に技術系の求人を進めているのだが、所謂グローバル指向の技術者が少ないことに突き当たる。顧問の方も同様な話をされていた。そういった意味で英語が話せなくても仕事としての魅力に感じて飛び込んできた今年の新人をみるとグローバル指向になっていないのは会社の中の仕事にあるのではないかと感じてしまう。若い技術者が持ち合わせているそうしたチャレンジ精神を踏みつけにしているのだろうか。

VOL64 師走の中のサンタ苦労す 発行2000/12/13

困ったクリスマスカードの配布を依頼されていたのだが、不幸の手紙の内容に加えて送付先リスト生成ソフトに間違いがあったらしく予定外のお客様にまでもご迷惑が及んでしまった。困ったクリスマスカードは本来二種類あったはずなのだが、原稿を書く段で一種類に統合してしまったのが間違いの発端である。

悪いときには重なるのは、格言通りである。但し間違えた犯人追求の手は、事件が起こっている海のこちら側と事を起こした海の向こうとでは時差もあり切迫感がないようだ。間違ったプレゼントの配送依頼をされたサンタの気分でもある。無論配送自体は、FAXであるから直接指定されたお客様に正しく送付されてしまうわけである。

まちがった情報の配信の修復には大きな労力を要する。正しい原稿を用意してFAXで正しく送付されれば3日分の営業と技術のリソースを意味のない対応に割くことはなかった。多分、海の向こうからは「間違った情報を流してしまった、気にしないでくれ」とでもいってくるのかもしれない。日本では、それでは済まない。

端末チップビジネスのビジネスモデルとしてキャリアに対する教育やケアが必要なことは最重要課題になってきている。急いでスケジュールを早めた所で、基地サイドとのスケジュール進行などの管理で翻弄されてしまうことは避けなければならない。お客様の生産に影響することは、取りも直さず自らの収益に影響を与えてしまうのである。

さしずめ、新製品のグリコのおまけを開発しているようなものである。キャラメルの本質であるCDMAの味は、1xになってもそんなに変わるものではない。音質を気にして通話をするひとは減り、メールやサービスの質を気にして通信する人達に代わってきている。気が付くとキャラメルではなくてチョコレートになっているのかもしれない。

来週前半で休みに入るメンバーばかりなので、仕事の仕上げを焦っているのかもしれないのだが、われわれの正月休みのサイクルとの時差が大きなお年玉ならぬお目玉を残していない事をケアするためにも週末には機上の人となり時差を越えてじっくり打ち合わせをすることになっている。

VOL63 クリスマスカードを書きながら 発行2000/12/11

QUAD社に加わり、二度目のクリスマスを迎えようとしている。昨年は、同僚からのクリスマスカードの早々の到来により年賀状でない人たちとの仕事の始まりを実感していた。今年は、昨年の体制から比べれば5db増加の大勢になり、仲間と共同でカードの書き込みや送り先のリストアップなどを行い昨年の轍を踏まぬようにカードなどの手配をした。

昨年は慌てて日本色の濃い和風のクリスマスカードを探して却って浮いた印象のカードを送ってしまったように思い返し、私の気に入ったカードを探すように心がけた。また、ちょうどクリスマス直前に向こうに行くことになりカードとお土産の両方を持ち込めることにもなった。会社として出すものと個人のカードは異なるものとして書くことにした。

いくつか困ったカードも舞い込んできた。米国の人の文化と日本の差異でもあるのだが、いくつかの懸案を抱えているお客様との間で新しい部品の情報などを流そうとして、お客様から時期からくる体のいいお断りといった感覚の対応をされたものを理解できないといったものだ。こうしたカードはクリスマスプレゼントとしてお客様に贈るべきではない。

時期をみて、必要なお客様に渡すということを考えずにアメリカンスタイルで一方的に一つの答えのみを用意して対応していくことは日本の習慣にはあっていないように感じる。いずれにしてもそうしたことを意見具申しても上司が決めることなので営業の方々にはストレスを残しつつも説明に奔走することになる。ラシャ面の世界なのである。

VOL62 歪な国際化戦争

国際化戦争の中で、国内キャリア最大手が米国コンテンツサービスとジョイントした。欧州に向けた応酬であると理解している。愛あれば故にと、幸せな結婚生活ならよいのだが、果たして・・・・・。独り言を続けている中で実は利用していたプロバイダは、この業者であった。愛のある結婚といえるのかどうかは、この業者の囲い込み戦略による歪なデファクトスタンダードによるひずみに不安を感じている。

利用してきたこのプロバイダは、専用ソフトウェアによりインターネット以前から楽しめるコンテンツを標榜してきた会社である。特殊なプロトコルにより閉ざした専用クライアントとサーバーによる世界を構築してきたのである。その専用ソフトの更新で二つの号が届かなくなるといった不具合が発生した。無論メーラー次第で読めた方も居るようだ。自分で自分自身に送る限りにおいては気が付かない。

デファクトスタンダードの怖さはこうした点にある。唯我独尊で勝手気ままな世界を構築されてしまう危険性にある。国際化議論から外れた中で不具合に陥りやすい世界がそこにはある。メールというIT世界ではレガシーなインタフェースですらこうした問題を起こしているので、国内でのキャリアさまの振る舞いに見られる点と、こうしたコンテンツ屋さんとを補完しうる条件であれば良いのだが・・・。

たくさん居る博士様の研究成果などを集約してきっとスマートなインターナショナルな世界が構築されることを望んでやまないのである。国内メーカーの研究部門でそうした息の長い研究というものが無くなってしまった現在、数多くの研究者を抱える国内キャリア最大手の方の一挙一動に注目が集まるのはいたしかたない。少しでもそうしたことを見習ってほしい二番手の方には、限られた資源で一点買いに走ってしまうことだけは避けてほしいものだ。

VOL61 ハイテクかローテクか

都内で仕事をするようになり、映画の試写会などにも立ち寄りやすくはなったものの以前ほどは自分自身では申し込みを出さなくなっていた。3D映画であることをあまり理解せずに、IMAXに並んでいた。ヘッドギアを着けてみるCGによる3D映画の画面の動きに視神経のバックエンドである三半規管が障害を起こしてしまいがちだった。確かに映像的には凄いのだが、ピカチュウではないが人間の生理的限界などについて考慮する必要があるだろう。見終わった後に周辺から聞こえてきた声は「はきそう」だった。誘いかけてきた嫁さんもげんなりしていた。上映時間の45分という長さは限界ともいえる。

CG利用でのタイタニックなどの映画を見てもそうした技術の必要性は感じるのだが行き過ぎた点についてはよくよく注意する必要があるだろう。こうしたハイテクによる生理的な不機嫌などによる後遺症は別の問題を引き起こすだろう。ケータイでメールを打ちまくる光景は日常化してしまっている。ほかに何も見えていないとも思えるそうした姿は、満員電車や禁止されている車両などの情景などに思いやる余地もないようだ。道徳といった観念を教える機能は現在の学校教育にはないようだ。ニュースで聞こえてくるとんでも教師などの話などからも、学校にも余地がないようだ。

映画でいえば、こまめに仕上げていくクレイアニメのアードマンの作品などを見るとほっとする。こうした作品作りは、かつて日本にも存在していたように思うのだが作品仕上げのためのコストなどからすっかり日本ではなくなってしまったようだ。ケータイの使用を注意して喧嘩になった光景に遭遇して処置なしの駅構内での風景などもあった。切れてしまう若者たち同志ではあるかも知れないが喧嘩するには健全なボディが必要なのだろうが、こうした状況を想定できるローテクすら身に付けていないようだ。

携帯にJavaを入れろという話が、盛り上がっている。溜池テレグラムさんが発端であるが、何が出来るかというとローテクなゲームで遊べるといった内容だったりする。ハイテクな割にはローテクな話となり、実装する側の気もそがれたりメーカーサイドも懐疑的になったりする。全てハイテクなあそびで息がつけないよりも、気の休まるローテクなゲームであると昔の携帯ゲームの延長線になるとみるのだろうか。渋谷から横浜に到着するまでにメールで2往復しているような現代の若者達のコミュニケーションのスタイルにマッチするのかどうかは未知数である。ハイテクな割にローテクよりもローテクな割にハイテクなことが出来たほうが良いように思うのだが・・・。

VOL60 流言飛語の世紀末

携帯業界でのパワーバランスは、ある意味において現状の市場占有率がそのままと考えられるのだが・・・。国内・国外での事情の違いなどからいろいろな観点が存在していて相互に懐疑的になったりしているのが実情である。国際的に見れば、奇麗事によるGSMからWCDMAへの移行の実験場が日本である。

実験場であるがゆえに新型兵器も沢山登場する。日本のケータイ文化と北欧市場のコミュニティが相容れるのかどうかがひとつの楽しみであろう。また、携帯後進国の米国をどう巻き込んでいくかもパワーバランスを崩していくかどうかの鍵であろう。日本のキャリアやトップメーカーは実は国際的に見れば、まだまだこれからである。

米国のコンテンツメーカーやケータイキャリアとの提携を進めている日本のキャリアの生き様はまさに生死を賭けたものといえる。国際標準として進めているWAPと国内のデファクトである、i-modeの戦争もひとつの視点である。ユーザーにしてみれば画面制御のキー操作の違い位にしか国際的にはみていないだろう。日本が擦り寄っている欧州との差がそこにあるのが不安の材料なのだろう。

日本国内のユーザーに対して圧倒的な利益による設置工事により国内インフラを展開してPHSの展開と同様にエリア拡大を進めていくことがひとつには課題であるのに、出来る機能のキラーコンテンツは今と何ら変わらないという実情が判明することを一番恐れている。実はPHSを越えられないという実情である。PHSでパケットサービスをはじめることがWCDMAを殺してしまうことにもつながる。

周波数資源が問題の発端であり、現状のパワーバランスで実は、いいように踊らされているのが現在の日本のケータイ業界なのである。こうした現状認識をもちつつ飛び交う流言飛語をやり過ごしたりビジネス展開のタイミングをみなびくつきながら進めている。そうなると余計に開発力の不足に対しての拡大にも疑問を持ち始めているようだ。メーカーの方はそうした戦争の行方を敏感に感じ取ろうと日夜努力されているはずだ。そうしたメーカーにソフトと部品をソリューションとして提供することを世界のバランスに立ちつつ制御したり、振り回されたりといったのが戦況だ。